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花かんむり
シロツメクサの匂い
透明色
ソーダ水の水面の波紋
むせ返る夏を
不器用に泳いで
よろめいた夕暮れ時に涙
びーだま、の
陽炎のアスファルトで
かなしい音を立 ....
放課後には、
音楽室から聴こえる
ソプラノが
一日の中で一番
しっくりはまる少女、何処か夕暮れに似た、
朝には
誰にも触れられていない、
まだチョークの匂いすらしない教室でひとり
....
{引用=夜、眠る前には忘れることなく
絵本を開く少女
はお話の最後を一度も見たことないまま
眠りにつく、早く明日が来ればいいのに、と。
空の色によく似たワンピース
がお気に入りの少女
....
月の夜道を行ったって
どこに辿りつく訳でもない
ただ
視線を先へと伸ばしても
あの光は遠すぎて、見えない
月の夜道を歩いたら
立ちすくむ銀うさぎ
あそこから来た訳ではない、と言う
....