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ただ激しいだけの
夏の日差しにひからび
立ち尽くす老木が
通り雨に打たれて
季節の終わりの
重苦しい空に投げだす
涙をのせた
手のひら

(それはわたしじゃない、わたしじゃない)
 ....
月は
硝子に描かれた設計図なのです
半透明に、透明に
あるいは暦のように

時は
暦の影絵
季節を待ちこがれた獣が
手に入れた花占い

君は
峠ではためく{ルビ経文布=タルチョ} ....
透明は恐ろしい
隠すことを拒むから

透明はずるい
隠さないふりをして
その深みに秘密

透明が重なってできた
その暗闇に
落日
蜃気楼のよう
だけど蜃気楼じゃない

焼かれるのは
空じゃなく
今日という日の末路

果てるような
限界線
焼かれるのは空
じゃなく
藤原有絵さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
木々の行方- たりぽん ...自由詩13*06-8-20
星を、かぞえてはいけない- たりぽん ...自由詩16*06-6-13
とうめい- たりぽん ...携帯写真+ ...15*06-6-8
夕刻、焼かれるのは- たりぽん ...携帯写真+ ...28*06-2-17

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