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くつを洗う
何も考えたくない時
くつを洗う
冷たい水
タワシの感触が
トゲトゲの胸の内を鎮める
泡に埋まる真っ白だったスニーカー
太陽の光を浴 ....
降り積もる白い花びら
迷いながら悩みながら走り抜いた大地も
真っ白に塗り替えてしまう
凛とした空気が降りてくる瞬間に
迷わず一歩を踏み出す
....
東京ターミナル駅
中央通路は人の川
流れに逆らい行くには
大きいエネルギーが必要になる
マグロもカツオも海流には逆らわない
時には流れにあがなってみたい
....
聞き覚えのあるメロディー
削除できなった電話番号
ワンタップで削除まで
なんの迷いもなく操作していたのに
できなかった
未練ではない
もしかしたら ....
桜が散ります
恋も散ります
悲しまないでください
桜は厳しい冬を超えて
必ず戻って来てくれます
恋もまた突然に現れます
でも気を付けて下さい
....
軽々しくは言えません
待つている
騙すつもりも
嘘をつくつもりも
ありません
この瞬間は素直な気持ちで
待っていると言えるから
目覚めると
話し声が耳に届く
買い物に出かける相談だ
目覚めから再度就寝に戻る
ドアの閉まる音が耳に届いて
布団から抜け出す
太陽も東から南の空に ....
無表情な壁に張り付く
丸顔の時計に目が寄りかかる
無感情な秒針の動き
目で追いかけることもなく
1分の経過を眺めていると
確実な時の経過を否応なしに
....
思いめぐらす ラブレター
通学途中 カドの文房具店
初めて便箋に手を伸ばす
心の中はパズル模様
白い紙に縦罫線だけのもの
パズルを解き明かし
罫線 ....
陸上短距離選手の名において
貴方の元へダッシュする
待ち人でないのは知っている
それでもダッシュする
手の届かないゴールでも
猪突猛進ダッシュする
....
フワフワとユラユラと
なんでも受け入れる
丸い心と四角い体
優柔不断と紙一重
思いめぐらす夏の空
待ちわびる秋の空
突き刺す声と冬の空
凍 ....
風の向きが変わってきました
感じる温度も変わってきました
香りも変わってきました
それは朝の空気に飛び込んできました
鼻から吸い込み気管で感じました
今ま ....
崩れそうになる
ひび割れた心
あなたの言葉が
唯一の接着剤
偽りの言い訳でも
聞かせて欲しい
唯一の言葉で
毎日見ている通りの街並み
その変化に気づいていない
今の景色を目蓋のシャッターで留め置いて
昔の景色を見るチャンスがあったら気づく
こんなに変化しているのに
....
選ぶことができない
自分の体のメモリーなのに
耳からの音
目からの影像
肌からの感触
鼻で感じる匂い
高性能のマイク カメラ 触覚を持ちながら
....
いつの間にか見ている
声に鼓膜が引き寄せられる
胸に広がる霞
どうしてこんなに気になる
すれ違うだけで ドキドキ
気がついた
今日が「好き」の誕生 ....
深い赤色のテールランプ
一瞬発する光に我に返る
衛星の目から見た光景は
地上の天の川
運んでいるものは
流れているものは
一つの運命を運んでいるか ....
記憶を辿っても浮かんでこない
小学生時代の夏休み
何してた
海水浴 危険だから海で泳いじゃだめ
絵日記
何書いてた 毎日その日の出来事
40日とい ....
あるんだったら教えてほしい、聞かせてほしい
価値の定義
時代の流れの中で変化してきた
新しく生まれたもの、消えていったもの
人類は食べ物に困らなくなったと、勘違い ....
香り咲く こぼれる笑顔 拾わせて
走り去る 後ろ姿 拾わせて
発する声 楽譜の音符 拾わせて
瞳から あふれる涙 拾わせて
嘘は 限りなく拾えるのに
真実 ....
突然思い立つ
始めよう腹筋運動
この瞬間に 男子の 可愛さ 幼さ 儚さが
凝縮されている
見られていると意識した時
キュっと 腹筋に神経集中
....