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 使わなくなった手をひとつひとつ外し、引き出しまで引きずりしまい込む。十本目の手は十段目に、五本目の手は五段目に、解りやすいようにしまい込む。手はどれも握り締められてい .... とうさんとトドさんは、
似てるけど、
ちょっと違う。
とうさんはからだがおおきくて、
お腹もでっぱってるけれど、
だけどトドさんとは、
違う。

この間 ....
一。


 キイチのつめは、はやく伸びる。あたしが知っているおとこの中でいちばんはやく、伸びる。いくらふかく切っても、ものの一週間もすれば、しろくてほそいあの指先 ....
ムーミームーをポケットに入れて、
雨の街を散歩する。
ムーミームーは雨の子だから、
ポケットの中は大騒ぎ。
雨が、
ぴちょりと歌うたび、
ムーミームーも歌い ....
そうね例えば、
あたしがブリトニーなら、
あたしのもったいぶった言い方も、
あなた、
関心持ってくれるのかしら。
あたしがどうしてこうなったのか、
あなたも ....
一回。



初球は大きく外れ、
バックネットに突き刺さった。
球場がどよめく。
マウンドが揺れている。

おれが揺れている。





 ....
「太陽を見たことがない。」
きみはそう言って、
ぼくは太陽の話をした。
きみはそれだけじゃ満足しなくって、
だからぼくは旅をして、
色んな太陽を見て回ってる。 ....
簡単に。


作品がそれを欲するのなら、
それが作者にとって、
どんなに嫌なことでも辛いことでも、
なんでも書く、
書いてしまう。
それで消耗して苦悩し ....
目を開けると、
お腹が空いていた。
だから躯に絡み付く、
べたべたした液体を舐めた。
ぬるい液体は、
生臭くておいしくなかったけれど、
それでも舐めた。
舐め尽く ....
とっても深刻午後だったラですよ。
ぼくラあたま風船つけ歩きまわす。

まわりひとたちへんな目で、
じろじろぼく見るのです。
ハロハローなので手をふって、
し ....
親愛なる、
あなたさまへ。

あなたは何時の夜も、
肝腎なことをはぐらかされます。
わたくしがどれだけ歯がゆい思いをしているか、
よくご存じのはず。

 ....
おっかないことば、
おっかないことばかり。
いいたくない、
ことばかり。












           了。
 ....
あだしのくんは、
ときどき冷たくなる。

あたしの隣で眠っていると、
あだしのくんのからだが冷たくなる。
あだしのくんの蒼白い肌が、
さらに蒼く透きとおって ....
あだしのくんのことを話そう。

あたしのあだしのくんは、
あたしの恋人である。

どんな恋人なのかといえば、
あたしのあだしのくんは、
彼氏というには顔が ....
言葉はすでに既製品コンドームに「ことば。」と書いて「かれ、」に被せる。
コンドームはしゃべりはじめるべらべらとしゃべくりはじめるのでうるさい。





 ....
おまえの醜さが好きだ。
嫉妬に狂ってわめき散らす、
おまえの顔が好きだ。

ものを投げる時に、
わざと割れないものを投げる。
おまえの計算高さが好きだ。
 ....
もも うさぎさんのPULL.さんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_手眼。_」- PULL.自由詩3+*08-4-17
「_とうさんとトドさん。_」- PULL.自由詩6*08-3-25
「_ふかづめ。_」- PULL.自由詩9*07-11-9
「_ムーミームー。_」- PULL.自由詩15*07-6-21
「_そうね。_」- PULL.自由詩5*07-4-23
「_残球。_」- PULL.自由詩5*07-4-6
「_きみへの太陽。_」- PULL.自由詩12*07-2-13
SATP.Vol.9,「_簡単に、おやすみなさい。_」- PULL.散文(批評 ...5*07-2-13
「_肉喰。_」- PULL.自由詩13*06-12-22
「_あたまラふうせん。_」- PULL.自由詩10+*06-11-22
「_血信。_」- PULL.自由詩10*06-11-20
「_おっかない。_」- PULL.自由詩4*06-11-17
「_あたしのあだしのくん、三。_」- PULL.自由詩20*06-11-15
「_あたしのあだしのくん、一。_」- PULL.自由詩11*06-11-11
「_ばとことびそあ。_」- PULL.短歌8*06-11-10
「_うつくしくなんかない。_」- PULL.自由詩10*06-11-7

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