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こちらは支度ができました
夏をむかえる

そちらはどうですか


どうですか


どうですか


どうですかは
反響し合って

どうなんですかと返す頃には

星彩に似 ....
君が爪弾いたギターから
粗野な音がばらまかれて
僕の部屋の天井に沁みを作る


それらは光をうけて
くすくすと輝きながら
一つずつゆっくりと
確かに覚醒してゆく


指先で繋げて ....
別れを含んだ歌は
薄紅の花にかけられて

何処へ行くにも
ただ 自由です


悲しいなら

今しばし
耳を塞いで

ふるえる胸を
なだめてやるのもいいでしょう


もし ....
夕焼け空捕まえて泣いた
切なくて声出して呼んだ

宵待ち竦んでうずくまる
可哀想だなんて
放っておいてほしくて

差し伸べられた手払って
悲しみなど許せないと叫んで

幼い日
川 ....
滔々と光の溢れる朝に
絶望を絡げて目覚めても
枯れた肉をしがんで生きてきた

霖々と世界を流す雨に
激情を預けてしまっても
慈愛を秘めて抜けてきた


後に気高い花となる
野生の血 ....
くすんだ空の下にいます
世界は町を隔てて
遠くの街に行く事を嫌がっているよう


聴こえたのです

いつかの日に
震える指で奏でられた
ベーゼンドルファーのピアノ


とっぷり ....
世界のありったけの明かりに負けず
その人の背中越しに三日月が見えた

一瞬で長い腕がそれを遮る


活路を見出さなくてはね


しっとりした声で
それはそろりと湖底を撫でるよう ....
なみなみと震えて
零れないようにと頑張ってる

それがいつも
正しいとは限らず

人差し指で崩して
解放してやろうと
奇特な人間もいないだろうが

隣で腕を組んだまま
息を吹きか ....
夜になると
僕は古い回廊にいる

いつからか
その前に何処にいたか

僕には何もわからない


ただ
僕の役割は

窓から注ぐ月の光を
燭台に集めて
灯をともす事

果 ....
放った言葉は
宇宙葬
想われた言葉は
さようなら

糸の切れた凧のように
僕は自由ですね

されど
日々は変わらず続き
空の色さえ失っていません

その普遍性に
安堵し
途 ....
あなた今噛んだでしょう
もっと優しくして頂戴
大事に磨いた
わたしの肌に触れたいなら

順番を間違えては厭
一番目の鍵を頂戴
云わせたら
承知しないわよ

挨拶のように丁寧に
白 ....
石瀬琳々さんの藤原有絵さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏支度- 藤原有絵自由詩4*08-6-19
プラネタリウム- 藤原有絵自由詩3*07-12-2
徒然ハルノタビ- 藤原有絵自由詩307-5-3
宵待ちカテドラル- 藤原有絵自由詩706-12-9
ルピナスの眷属- 藤原有絵自由詩5*06-8-16
ベーゼンドルファー- 藤原有絵自由詩4*06-6-28
三日月の部屋- 藤原有絵自由詩11*06-6-17
表面張力- 藤原有絵未詩・独白2*06-6-15
眠りの回廊_月のランプ- 藤原有絵未詩・独白2*06-6-15
ネロリのこいふみ- 藤原有絵自由詩16*06-6-15
撓るまえに- 藤原有絵自由詩4*06-6-15

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