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ことばのすみかに
ぼく といった


こうして 坂の上で出くわした
風景のように ぼくはいった


古ぼけた7階建てのマンション
のエレベータ

屋上にはあがれないから
階段で ....
点と点をつないで
海岸を無数の貝殻を踏んで歩く

やがて落ちるだけの


大きな

*
点と点をつないで
星座をつくるように窓の外
どこにもない
ただ落ちるだけの
硝子板
 ....
*

ゆめの形をたどって
かくある という言葉を
隠しておく

あなた

小さくうなずくのは
あなたではなく

*

空間を触る


*



*

おお ....
布に包まれた人の細波

めくってみると 波音は静まり

わたしは つまさきで

浜辺に足跡がつかないように

つまさきで
いつかみたのは幻なのか彼女の手を
握った夢をみた

夢をみた

小さな手 空
澄んでいた

蒸気があの空中を縫って漂うように
あの頃散っていった一つ一つ
澄んだ空に散らばる小石を拾 ....
前に来たときは

僕の知っている
道だった。



やがて

僕の友達が
やってくる
さよならをいいに



友達は
この道を行くのだ


さよなら

さよな ....
鉄の匂いを
僕は知っている

あの金属のぬめりを
僕は知っている

太陽が反射する

鉄の匂いもそうやって
空中に反射されて
四方に鉄の柱を
延ばし続ける

一面にはえた鉄の ....
海が みえるよ
海が みえるから

砂浜に座って
雨が降るのを待っている

海に
海に
静かに
指をあてた


静かとは
ゆらぎ


静かとは



静かに
そう言う
あなたが

薄暗くて
もう
見えない
あなたの幸せを願う人は多いから

むこうでは元気ですか
だれにいうわけでもなく
空気が震えている

澄んだ空で祈っていても
空は青いままで

涙は降らない
足音も聞こえないはりつめた夜は
何が はりつめていたのか

鳩の声が恐ろしかった 朝の
シャッターから漏れる光

記憶に毛布を掛けておやすみという
あなたは だれ
toku toku と振動音
なにを感じるの
その小さな心で
やがて想いは想いでへと
日々の木漏れ日のような
優しさに埋葬される
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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