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インインと{ルビ頻=しき}り啼く蝉の声、
夏の樹が蝉の声を啼かせている。

頁の端から覗く一枚の古い写真、
少年の頬笑みに指が触れる。

本は閉じられたまま読まれていった……
 ....
真夜中、夜の川
川面に突き出た瀬岩を
{ルビ躱=かわ}しかわしながら
ぼくの死体が流れていく
足裏をくすぐる魚たち
手に、肩に、脇に、背に、尻に
触れては離れ、触れては離 ....
石瀬琳々さんの田中宏輔さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩15*23-8-7
葵橋。- 田中宏輔自由詩16*23-5-8

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