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くらいくらい深海の臍から

無邪気な兄弟姉妹たちが

いっせいに涌き出してはひろがってゆ く


役目を終えた哀しみや怒りは

宝石となってポロポロとこぼれおち

人知れず海底を彩る


ひかり ....
昼下がり
並列自転車のトンネルで
独りの黒猫に出会いました。



一目で野良だとわかるほど
やせ細った背中が
今にも消えてしまいそうに見えたので


カタカタ揺 ....
それぞれのひとが
それぞれの窓から
明け方の空を
見ている

おはよう

あの色に
収斂されていく

美しさに
騙されて
あのひとに
会いたくなっていく
赤い靴を履いて
待っているの
もちろん
異人さんを

水面は
揺らめいている
でも
その下は
沈殿して

何かが蠢いている
今にも出てきそうに

だから
誰か助けてくれないかな
異人さんじゃなくてもい ....
何をおもい
何をみつめ

紅が
雲をとらえ
空が
紅を受け入れた

同化していく地上に
根を張り
弱ささえ伺えるような一輪
それなのに深い桃色は
紅に包まれてもなお
奪われることなく凛と成し
魅了して ....
罪をゆるすことなどは出来ないが

腹を撫でさせてやる

癒されるがいい
雨にかすむ
はなみずき

だんだん
あたりも暗くなって

今なら
泣ける
気がするの
窓の外を
旅人が通った

新しい風が
吹いたから

わたしは
窓のなか

憧れと
少しの妬みで
彼を
見送る

さまよい続ける
旅人は
どこか颯爽として


窓の ....
いつからだろう

この熱と冷、混じる空のように
二人色褪せてしまったのは


このままちりちりと
闇に包まれゆく夕暮の頃


ボクはただ、そんな予感を感じずにいられなかったのだ。
満たされていく
月が

満たされていく
海が

満たされていく
わたしが

あなたに
幾度と見上げても
空はそこにあり
幾月を俯いても
この手に成せぬ色を広げて
微笑んでいる


移ろう姿を眺めては
さだめの意味を問うこともせず
ただそこに漂い流れ
ありのままを差し出している



ち ....
冬の雨は柔らかい
ということを知っていますか


大気が冷たいからこそ
温かな雫を紡いで
春を想わせているのです



冬の雨が静かに降りるわけを
知っていますか


雪が瞳を施すならば
雨は耳を潤し ....
甘く綿菓子の匂いが追いかけてきた
揺れる提灯は僕を誘う
暮れた空はもう、おかえり
宵の小人に連れていかれてしまうよ


さぁ、いい子だから、おやすみ
夜明け前の
蒼い蒼い
ひととき

こんな眼をしたひとに
遠い昔
会ったことが
あるような記憶

蒼いそらを仰ぐ

還らないときを思って
戻れないときを憂いて
ドアを開くと 光
強烈な光

だけど目は閉じてはいけない
この眩しさが
ぼくの望んだ光度だから

開け続けた
明るさに慣れた

そしてぼくは
まばたきを忘れた
つまり ひとりの暗さを
淡い月を
蛍のは ....
夜の世界で 光
猫背の君はただひとり
ぽつんと                
照らす場所は小さいけど
遠くで誰かが
君を見てる

君を美しいと思う
なぜか切なくなる
ぼくも猫背だよ
秋に拾う貝殻は
なぜか哀しい

貝たちも
その海底で
小さな泡をながめたことも
あるだろう
射し込む光を感じたことも

いまは
生命も抜け落ちて

拾った貝殻を
わたしは持て ....
秋色の冷たい風を伝い
夏を施してゆく


胸を締め付ける余韻を撫でるように
下へ下へと流れて消えた
涙を堪える癖は誰のためでもなく
移りゆく“時”に静寂を与えるため


咲いては散り
散っては咲いて
 ....
そばに居て下さい

底無しの池に足をのばして
反射する 怠惰に
一滴の 涙をこぼした


そばに居て下さい
眩し過ぎる光でも
底無し池の中でも良い

こうして向かい合って
 ....
坂道の下で
夏を深呼吸する

あのひとが
駆け下りてくる気がして
風を待っている。

あのひとへの想いが
空に散るまで

風を待っている。
遠い遠いむかしに
しっかり閉めたドアを
ノックする音が聞こえる

だれ?

わたしは
おそれつつ
ドアに近寄る

ノックの音はやさしく

そう
ドアを開ける日が
そこまできている
窓を
開け放して
眠った朝
窓辺に
水滴が残っていた

それは
音もなく
部屋に
忍び入ったのだろう

まるで
わたしのこころの
あのひとの面影のように
夢で逢いたいと願った/だけだった

薄暗い小路に狼はいない
木漏れ日の森に
明日は雷が降るから
煙草に灯を点けて歩いた

擦れ違う蝶の
乱れた花びらを焦がして
二度と繋がらない電 ....
耳を
すます

もうすぐ
聞こえてくる

夜へといざなう
音のない音楽
夕焼けに向かう
流れ星のように

私の知らない
遠くの空
わたしのなかに
空っぽがあるの

小さな空っぽがたくさんあって
どうやっても埋まらないの

まるでガラスの中の泡みたいに

でも
その泡が
わたしを彩ってるのかもしれない

こ ....
悲しみを抱えて
苦しみを抱えて
それでも
わたしたちは
旅を続けなければいけない

何処へ?

風がふいた
もう7月
新しい夏が来る

その風は
わたしのスカートを
やさしく翻した

その風は
きっとあのひとのところにも
届くのだろう
わたしの気配を
少しだけ残して

あのひとはその風に気づきもせず
朝の支 ....
飛ぶはずだった


憧れのなびく この地で
丁寧に編み上げた羽を
広げて様子をうかがっていた


冷たすぎず暑すぎず
体温に溶け込む風

見え隠れしながら射す陽気

たゆませた草の
ゆりかごは
すで ....
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