すべてのおすすめ
早朝に剃刀を買うコンビニで 剃髪用です 袋いいです
昼下がり主婦がミシンを踏む音は 人を撃ち抜く練習に似て
夕暮れが鼻血のような色してた 鉄のにおいが漂って、冬
....
・
朝起きたらまず
しゅろの箒で部屋を掃き出す
すると部屋の隅々から
夢の中で捕まえそこねた小人や
夜のうちに死んだ蝶々などが
硬くつめたくなって出てくるので
プラ ....
・
初夏の山は
いいにおいをしたものを
たくさん体の中に詰めて
まるで女のように圧倒的な姿で
眼の前に立ちはだかってくる
たまに野良仕事をしている百姓が
山に見惚れていることがあるが
....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
左手しかポッケットに入れられないのは
右手で傘を持っているためで
少し泣きそうな顔をしているのは
暗くなると君を思い出すからである
急ぎ足なのにけして駆け出さないのは
帰り道の途中に墓場 ....
街灯の
周囲に孤独が群れる夜
耳をすませば犬、遠吠える
鳥たちが
十字架のように羽根ひろげ
薄暮の空に貼りついている
雨天こそ
こころ華やぐべきでしょう
赤い傘さしスキ ....
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである
就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
▽
どんなに長く電子メールを送信しても
恋人は七文字程度しか
返信してくれないのである
業を煮やしてメールを送信するのを止めると
次の日から
矢文が届くようになった
頬を掠めてすこん
....
生きるのは/疲れましたと祖母が言う/空に刺さった冬の三日月
死にたいと/言えてしまう程わたしは自由/くたばることの出来ない自由
黄昏る/冬の寂しい路地裏に/孕んだ放火魔が火を産み落とす
....
身分証明書を
と言われて財布を探ったが
パン屋のレシートがぱらりと落ちただけ
カード入れにはブックオフのカードだけ
午後の図書館だった
カウンターのミセスは
住所と名前が記されている ....
渦巻二三五さんの吉田ぐんじょうさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
【短歌祭参加作品】アラウンド・ザ・ワールド
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吉田ぐん ...
短歌
36
08-12-5
書店員の一日
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吉田ぐん ...
自由詩
11
07-9-18
初夏
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吉田ぐん ...
自由詩
42
07-5-17
書店で働くということ
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吉田ぐん ...
自由詩
73*
07-4-25
種々の理由
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吉田ぐん ...
自由詩
21
07-1-6
散逸してゆく日々の記録を
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吉田ぐん ...
短歌
11
07-1-6
就職支援センターのこと
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吉田ぐん ...
自由詩
43
06-12-30
恋人とのわかれ
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吉田ぐん ...
自由詩
27
06-12-19
考えるのは生死について、そればっかり
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吉田ぐん ...
短歌
24
06-12-1
図書館に通う
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吉田ぐん ...
自由詩
37
06-10-17
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