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蒼い
空の水紋
降りてくる影
小首を傾けながら
やわらかな円は広がり
石の小径の残雪に
触れ 囁く

 今 ....
世界は相対的だから
手を広げ
舞い降りるものを受けとめる私が
空に上る

世界は相対的だから
行きなずみ
とどまる私が
宇宙をかけめぐる

世界が相対的なら
殺す ....
    





空間が歪んでいる
時間が熔けて耳から流れ出る
血と肉片の雨に刻印された地に生えた
悲願の樹の歌を聞く者がいない

欲望の風が吹きすさび翼は折れそうだ
叡智 ....
レイン レイン
降りやまぬ雨
はじけ したたり
集まり 流れ あふれ

激しく打ちつけたのは
霧のように絹のように
こまやかだったのは
細い肩を震わせて
柔らかに濡れて
 ....
   


こんな晴れた日に 風に吹かれて
綺麗に咲いた野原の花々を見てあげることは
狭い教室に詰め込まれて頭を酷使することより
大事なんじゃないだろうか
そう思っただけなのに
成 ....
五月の あまりの美しさに

ことばを 失ない

その 緑 みどり…


 透きとおる五月

 優しさにみちて

 息 と 声 は

 とおくあおく 呼ぶ
 ....
目覚めのあと 君は ポケットに
物語を入れて 歩き出す

星達がかすれてゆく 
夜明けの波が 
足跡を消す前に

渚でひろった卵の殻を
見つめても
思い出せない家路


 ....
霧に見え隠れする
君の細いからだ
 白

  月明りの下
  星明りの下
  その草原で
  谷間で
  咲き散っていく
   花
  見る人がいない
 ....
夜がやって来た

挨拶がわりに
手元にあったまたたびをさしだすと
なんと 長い舌を出して べろっとなめ取った

裏返しになってよだれを流し
でろでろになったところを見ると
どうや ....
Rin.さんのまどろむ海月さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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