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静寂の水面に一石を投ずれば
波紋がゆらり、影が波立つ
月もまた冷ややかな横顔を
一層歪めて泣き笑いする
この橋の名を面影橋と人は呼ぶ
月明かりの下で我が影を
水面に映せば見えるとい ....
空は 晴れて
緑が 萌えて
鳥は 唄う
どうしようもなく
春で
朝で
まぶしくて
どうしようもなく
私は
女で
せつなくて
風が「る」のような ....
戦争に行きたいと
妹は泣いた
誰かを殺めたくて
仕方ないと言った
兄ちゃんを殺していいから
お前は戦争に行くな
と宥めて
固い指切りをし合って
その日は一緒に寝た
明くる日
妹 ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
屈めた背中を ゆっくりと伸ばすように
季節は移り変わる
それは水指に潜む 小梅の性
三寒四温の質感を受けいれては ひとり悦に入る
(ああ 春は素敵な季節
(水指の渇望は
(滴り ....
1999年8月某日
午前七時起床
朝食後、心理テスト
当てはまると思うものを○で囲む
それからこのテストを作った奴が俺よりちゃんと世界を観ているのか
どうかということが一時間に一度くらい ....
東京は
私たちの隠れ家だった
誰も私たちを知る人などない街で
なにもかもを忘れたふりをして
ただのオトコとオンナになるための
狭くて大きな隠れ家だった
東京タワーも水族館も
....
とうとう雪が降ってきて
あの人をさらってくるチャンスがやってきた
今朝あなたは外へ 出られない
今すぐそこへ
生霊をとばすわ
雪がとろけてしまわぬうち
に
わたしの体からいま
切り離 ....
ときとき と 痛む胸
憧れなのか
せつなさなのか
見上げたら 空が青かった
冷たくなった風に
私の心がついて行けない
まだ
そんなに確かじゃない
決められない
このまま冬になろう ....
たとえば、希望を。
たとえば、明日を。
忘れてしまいがちなこの日々の連なりを
たとえば、通過点であるところの今日を。
たとえば、鼻で笑われても。
たとえば、目を逸 ....
逢いたさは
距離に比例する
忙しさの倍数である
ひとりの夜には
二乗される
愛情という
未知の定数を持つ
この方程式を解きなさい
飛行機も
新幹線も使わずに
....
(1)
僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。
(2 ....
たたたろろろろさんの自由詩おすすめリスト
(132)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
面影橋
-
落合朱美
自由詩
31*
06-5-10
春愁
-
落合朱美
自由詩
35
06-3-27
制御
-
ピッピ
自由詩
7
06-3-14
赤ちゃんが乗っています
-
haniwa
自由詩
81*
06-3-10
小梅のエスキス
-
恋月 ぴ ...
自由詩
26*
06-2-15
鳥取大学付属病院精神科閉鎖病棟のおもい出
-
馬野ミキ
自由詩
19
06-2-1
東京
-
落合朱美
自由詩
32*
06-1-30
Chance!
-
阿麻
自由詩
9*
06-1-27
霜月の青
-
さち
自由詩
13*
05-11-25
たとえば、
-
一代 歩
自由詩
1*
05-11-13
逢いたさ関数
-
umineko
自由詩
18
04-11-23
おはなし_1〜50
-
Monk
自由詩
53*
04-4-20
1
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