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それはそれは奇遇だった
女は白いシャツを着て
新しい職場で熱心に働いていた
髪は赤く、短くなって
かつて応分に満ち満ちていた肉は
適度に削げ落ち
艶のない頬で笑うその女は
相変わらずの長 ....
テレビをつけると
いつの間にかスポーツニュースが始まっていて
きっといつか見ただろう中年の男が
神の立場で
野球をカミカミ語っていた
もうすっかり名前も
投手だったか野手だったかもわからな ....
矢車草が咲いた
どこに行くのか
よく判らない
この道の辺に咲いた

青い小さな草は
私の歩みにしたがって
くるくると
風を孕んで
ゆらゆらとゆれる

お前の白い太腿は
この
 ....
佐野権太さんの黒田康之さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜空は星に刻まれてゆく- 黒田康之自由詩606-8-3
兎女- 黒田康之自由詩506-6-9
矢車草が咲いた- 黒田康之自由詩606-5-27

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