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午後五時ちょうど
わたしは両足をひらきます

まぶたの向こう側で
色落ちた石壁に描いたあの人の姿が
ため息に吹きさらされて
薄れてゆくのを眺めます

そのたびに
西の空から一斉に
 ....
  膨らんだ真っ赤な少女が綻べば真綿の雪に椿がぽとり

  体内で春を待ちきれずに芽吹く血潮に染まった椿のつぼみ

  花びらを散らさぬように雪の上そろりと歩くも染みが点々
 
  赤い紅 ....
金魚の尻尾を
一匹ずつ
親指と人差し指とで
摘まんで
西の空へかざして
流れる空に赤を重ね見た

どうでもいいような思い出が
西の空へ吸い込まれ行く金魚の
開いたり閉じたり
開いた ....
佐野権太さんの容子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赤_(さん)- 容子自由詩807-3-7
【短歌祭】赤いつぼみ- 容子短歌1006-12-20
赤_(に)- 容子自由詩405-10-23

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