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俺の為に余命三ヶ月になってくれないか?
そして或る日突然に
そう突然に死んでくれないか?

嘘だ

戦争や争い事なんて少ない方がいい
無くなりはしない事はわかっている
家族や友人を ....
クリスマスが嘘っぱちでも
僕はかまわない
遠くから鈴の音が近づいてくるのが聞こえると
思い出す
サンタさんを本気で信じてた頃の
あの
ワクワクを

まぎれもなく それは 本当のクリスマ ....
海に落とした万華鏡
ゆらゆら沈んでゆく

閉じ込めたはずの
いくつもの輝き
永遠と信じてた

哀しみの水圧に耐えかねた、刹那
万華鏡は音もなく弾け
また
とろり、とろり

もう ....
ボクは外側がボクである
ヘヤは内側がボクである

それがボクとヘヤとの
相違点
 
芽、夏の始まる頃
なだらかに繁茂し
雨戸のような
古い匂いのする部屋
少年は水棲生物の絵を描き
鉛筆の芯はそのために
おられ続けている
逝くもののために祈り
生まれるもののために祈る
 ....
過去の中に 生を見つけだそうが
死の中に 今を見つけだそうが
常識と決めたのはどこまでも人間だ

誰に構う事無く
誰に乞うた訳じゃない

生まれた時から存在していた
認識と言う甘い枠線 ....
繋いだ手の感触を
消してしまえずに

たとえば、今
この空のあの雲
と 私の指が示しても
あの人にはもう
届かないでしょう



尾とひれのついた
魚の形の 群れが
泳いでい ....
朝起きたら
郵便受けが手紙を{ルビ銜=くわ}えていた

切手はないのに消印はある
宛名はあるのに差出人がない
ちぐはぐな手紙

開けてみると光が入っていた
光はみるみるうちに封筒から出 ....
あそこにいる人が
あなたの本物のお兄さんだ、と
偽物の兄は言った
青空にあんなに高く手を挙げて
いつまで疲れないのだろうか
明日になったら
偽物の兄が大好きな
餡子のお菓子を持って
 ....
見えない
眼を見開いても見えない
眼を閉じたらなおのこと見えない…


「途切れてるところを教えて下さい」
息のぬくもりを感じるくらい耳元で、事務的に君が囁く


「分からないんです ....
つつき割る事を
あきらめたのか
雛は
まるく
まるく
丸まっている

身体は否応無しに育ち
卵の殻は変わらない
身体に合わせて
大きくは
なってくれない

その身の大きさに気 ....
石が転がった

誰かが蹴ったわけでもないのに
空虚に住まう誰かが
大きくため息を
したからかもしれない


人が堕ちて行った

誰とも知らないまったくの赤の他人なのだが
堕ちてい ....
コーヒーとミルクが半々
その懐かしさが痛ましいので
最近では蜂蜜を溶かし込んでしまう

あの人が元気でいることを望まない私と
いつもレモンを添え忘れるあの人と
似ていたのは身勝手ばかり ....
人は夜に音になって
躓かない程度に囁き合うらしい


朝が夜に向かうように
ページを手繰り寄せる
薄い絵の具を
筆の先で伸ばすように心音を
澄ませていく
夢を見る、ことを覚えてからは ....
メロスが走っていた頃
大半のメロスは
走ってなかった
セリヌンティウスが王に囚われていた頃
大半のセリヌンティウスは
自由に街を往来していた
少年の青白く細い指は
ページをめくり続け ....
指でつなぎとめ
奥にひろがるはずの
水をかくした葦の
叢で
わらい戯れてひそみ
その口をふたぎあって
ちいさな音に身を寄せ
ぬくもる鳥となった

あたたかい日に歩こう
の約束は ....
 「捧げる詩集」(1995年・緑鯨社)には、1988年から1990年にわたって個人誌「風羅坊」に発表した作品を収めた。個人誌といっても、B4用紙に短い詩を毎号6〜8篇コピーして読んでほしい人に見境もな .... 毎度ありがとうございました
こんどお会いするときまで
つつがなくおすごしください
ぼくは生活と 
そうでないものの間の距離を 
はかりそこねる者
その両端にひきさかれ
かつ跨がろうとする ....
ぼくはさむ風を知っている                                     
ほどよくちぢこまる肉体が                                      ....
あ ちょっと                                 
そこの                                     
なにやらごたいそうな        ....
また春がきたね
「のどかに愛し
 愛して死のう」
と囁くたびに
あなたも歳をとり
ぼくも
樹木の内側に広がる空洞のように惚けて
なみだいっぱい流したことも
愛されたことも
みんな忘れ ....
このようにして世界がおわる                                 
あなたの腰に手をまわし                                     
ささ ....
しばらく詩をかくのを忘れていた                                 
それはいいことだ                                     
そして ....
森に 街に 空に                             
さんざめく                               
いきものたちの ささやかないとなみ       ....
平成元年五月六日午前八時三十八分
きみはこの世にあらわれた
なんて真新しい
しわくちゃないのちなんだ
嫉妬と羨望 そして羞恥から
たちなおるための時間を少し
ぼくにくれ
そのあとでなら  ....
きみにとってぼくがそうであったように                   
ぼくらにひとつの指針が ....
みえこが                                   
おなかの赤ちゃんに話しかけ                     
仮の名を呼んでいる               ....
みえこは日増しにおなかをせりだし                       
いまではぼくのと いい勝負                           
でも内容がちがうと 夜ごと     ....
まだ柔らかいオブジェ
蠕動しているくちひげ
最後の作品はみずからの死体だった
さけられない悪夢にも青空があるように
はてしない無の領域にも鼓動をうつ宝飾がある?
いいえ
いまでもすべての見 ....
産婦人科から出てきたみえこが                                
あっけらかんと言った                          
「二ヶ月のなかばだって」   ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
嘘吐き詩の人- 虹村 凌自由詩5*05-12-14
クリスマスが嘘っぱちでも- span自由詩205-12-13
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部屋- たかぼ自由詩705-12-7
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水鳥- 田代深子自由詩1205-4-2
あとがき- よねたみ ...自由詩1304-2-4
毎度ありがとうございました- よねたみ ...自由詩804-2-2
ぼくはさむ風を知っている- よねたみ ...自由詩604-2-1
あ_ちょっと- よねたみ ...自由詩704-2-1
また春がきたね- よねたみ ...自由詩6*04-1-29
このようにして世界がおわる- よねたみ ...自由詩704-1-28
しばらく詩をかくのを忘れていた- よねたみ ...自由詩804-1-26
森に_街に_空に- よねたみ ...自由詩704-1-26
平成元年五月六日午前八時三十八分- よねたみ ...自由詩504-1-24
きみにとってぼくがそうであったように- よねたみ ...自由詩1204-1-23
空耳- よねたみ ...自由詩1804-1-22
みえこは日増しにおなかをせりだし- よねたみ ...自由詩704-1-21
まだ柔らかいオブジェ- よねたみ ...自由詩504-1-20
産婦人科から出てきたみえこが- よねたみ ...自由詩1504-1-19

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