「嘘だよ」
の言葉が届かなくて
ホントウになった
愚かな問いが
誤った問いを生み
勘違いの答えが出た
なんて簡単な方程式
嘘×嘘=本当
きっとお互い本気じゃなかったのに ....
自分という人間を好きといえますか
私は、自然と親が理想とする 道に進んできた。
強制されたわけではなく 就職して 何となく 気が付いた。
それから自分の 進んできた道の困難に ことご ....
今夜の仮装は何が良いかな
あなたは狼男で、わたしはバンパイア
君は朗らかな笑顔で
オレンジ色のほくほくを
ていねいに掻き出しているね
ふたつの三角から掻き出したら
お次は大きな四角から ....
きっとキミは知らない。
私がキミのことを心配してること、を。
どれだけ、キミのことを想ってるか、を。
キミがひとりで泣いてることも知ってる。
キミがひとりで悩んでることも知って ....
ぞくぞくするものだから
風邪をひいたように思ったのだけれど
なんだ
背中に離婚届が貼り付いていたのか
ついでだから
その上から婚姻届も貼ってしまおう
少し温かくなるかもしれない
それ ....
待ち合わせに遅れそうな時
メールひとつで済ませてしまう
嘘っぱちの言い訳も
おたがいの顔が見えないから
罪の意識を感じずに誤魔化せる
どこへ行ったか
寂しがり屋の待ちぼうけ
....
?.
Good morning。もう いまは 16:32でそろそろBerry barに行く用意をしなきゃいけないころだけど、
なんだかきゅうに君になにかかかなきゃいけないような気もちがおこったので ....
冬の空に
オリオンが南中する頃
ベテルギウスは涙を零して
名前が呼ばれるのを待っている
冬の空の、暗い、
まるで何も存在しないかのように ....
あの頃のわたし
いつもおとなしくしてた
このままなにもこわれないように
このままなにもこわさないように
あなたのとなりで
いつもおとなしくしてた
言葉にするのが
なによりもこわか ....
何時ものように口ずさんだ歌は
受けとめてくれるはずの
君の笑顔をすり抜け
秋の日の溜め息となる
少し言い過ぎたのかな
でも一度口にした言葉は
もう取り消せなくて
気まずい思いを残 ....
わたしの空より
青い青いその先に
あなたの見ている空がある
夏から二ヵ月毎のカレンダーを剥がして
こころの奥まで秋が染みた日
それぞれの手に触れる温もりは
少し哀しい距離感 ....
どれだけ大切にしていても ふとしたことで壊れてしまう
どれだけ慎重に 積み木を重ねていっても
ふとした間違えで すべて壊れてしまう
ほんの少し気を抜いただけで すべてが音を立 ....
ドリスは世界中の言語を使いこなす。アマチュア無線も。
電波の類はお手の物といった感じで、彼女は
星のあかりさえ消すことができた。
ドリスは注文する。「自画像を描きなさい」とか、
「表現する前に ....
大丈夫だよ
虚しい響きが後味悪く残る
耳に 頬に くちびるに
君の触れた全ての箇所が
虚しい響きに侵食されて
もうすぐ僕も
虚しい響きになってしまうさ
僕はま ....
薄暗い軒先で
植えてもいないのに咲いている
高貴とは程遠い
紫の嫌な匂いを放つ花を
じっと 見ていた
「毒に彩られた花やね。」と教えてくれた
少女の丸くかがんだ背中から
....
あなたが愛と呼ぶものの
正体がわからない
愛がなくても
たぶん
抱きあったりできる
でも
抱きあったりできない
場合もある
だからといって
愛していたり
することだってある
....
季節にはまるで関係のない温度に
振り回されていた僕は
全てを吐き出せる場所を
作ることにした
それは近所のスーパー「オオゼキ」の店先に
特価980円で売っていた
....
晴れていても夜空は藍色
そんな天の下では
見える筈のものも見えない
でも 見上げたらもっと違う世界が見える
きっと
あなたにも
ねえ あなたはあたし ....
手のひらに感じる暖かさがあれば
他には何も要らない
日々思い出を積み上げても
それは単なる一里塚
それは儚い夢幻
振り返れば跡形もなく
積んだ記憶さえ残ってはいない
手の ....
おやすみの挨拶に
朝目覚めた時に
会社へ出かける前に
君は僕に言って欲しいらしい
機嫌の悪いときもあるし
朝は何かと忙しいから
毎回言うのはめんどいなあ
本気じゃなくても ....
君は寝た振りが得意
わかっていてもウッカリ騙され
今朝もゴミ捨ては僕の役目
君は大人だから
分をわきまえているよね
僕はと言えば歳はくっても
燃える恋と燃えない恋の分別さえ
未だ ....
「私はいらない存在なの」
君はそう言って笑った
酷く綺麗で 脆い
僕には切な過ぎる笑顔
「いらない存在って何だよ」
そう言おうとした僕を
静かに止めた君
出かかった僕の言葉は
形に ....
あんまり強い陽射しだから
「白いところ」と「白いところ」の間を選んで
アツクならないように
そうっと歩くんだ
ぼくの思考回路上
暑くても息を荒くするのは
....
皆が頑張った先に
それぞれの未来があって
そこが光り輝く楽園か
それとも闇に染まった地獄か
それは誰にもわからない
でも それでいいんだ
わかりきった未来なんてご免さ
だから 僕 ....
夕暮れには
群れなす鳥が遠くの森から
別の生き物となって飛来する
そういうまちに僕は住んでる
帰宅ラッシュの車両
油っぽい空気の中
違う体が欲しいって思う
座席には
よれよれの背広に
薄くなった頭を並べて
眉間にしわを寄せて目をつぶっている
サラリーマン達 ....
卵からかえった雛が
はじめて太陽を見て
母親と思い込むように
おれはあなたを好きになった
やったらやり返される
だから貴女に返してあげたんだ
あたしの苦痛
貴女は何も知らないのね
だから羽をもぎ取って
落としてあげたの
飛ぶことに疲れてたんでしょ?
それなら良いじゃな ....
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