信じてくれなくてかまわない
あたしはあなたをすきだった
それだけが、あたしの真実でした
僕も気分屋な人間だから
これから何かをやるんだって決めても
すぐに違うものに興味をひかれてしまったり
なんで続けられないんだろうって落ち込んだり
けれどなんとなくノートを開いて
こうして ....
愛する事は容易いけれど
愛される事は難しい
肩触れ合うほど僕が君の傍にいても
うなじの後れ毛に見とれていても
僕の愛に君は気づかない
たとえばそれは硝子越しの口吸い
感じるはずの柔 ....
君と僕
友達より近くて
恋人より遠い
だからこそ
言える事がたくさんあって
だからこそ
言えない事もたくさんあった
もどかしい・・・
そう感じたのも嘘じゃない
それでも ....
さがしものをしているんです。
と
声をかけたのは
いつもベットに腰かけているはずの
小さなくまのぬいぐるみ。
話を聞くと
ひつじやぞうのぬいぐるみをかきわけ
布団の隅々
た ....
満水の夜に
感覚をとぎすませながら
無数の魚が泳いでいる
距離と、位置と、
上昇する体温と、
そういうものを
止めてしまわないように
蛇口に口をつけて
あふれ出すカルキを吸うと ....
猫みたいにおとなしく犬みたいにはしゃぎまわり
いっつもあなたを見上げて少しだけ唇を開いている
あなたが好きなあたしを
あたしは完璧に演じ続けることができる
それを延々と続けられたら
それ ....
凡てを抱き締めたはずのこの腕
気が付けばももいろの
ワンピースだけがゆらり
、揺らめいて
ただそれだけ。
理由なぞとうに理解って居て
とろり柔らかな温度と 共にまた
....
良い子のみんなも悪い子のみんなも
手を繋いで歩こう
ボタンを掛け違えただけで殺されるような世界を
みんなで歩いていこう
僕は何も言わず君を見つめて
君のためにここにきたんだと伝える
君も何も言わずに
瞳を潤して僕を見つめてほしい
そして二人はお互いに魔法をかけたように
二人しか見えない ....
真っ暗な筒、ひとりズルズルと降りてくる
あぁ、靴下がないな 枕元でいいか。
大きなリボンにぶら下がる 大きなプレゼント
さて、あと何件周れば終わるかな
袋の中を覗き見る。
....
夢路を忘れ
あの紫の月 紙の空
映像の残骸 ノイズゼロ
おぼろげな地面 やはり紫
灯りが漏れていた あの家の窓
招き入れて欲しくて欲しくて
そこで食事がしたくてしたくて
夢路を忘れ
こ ....
他人に優しいって事は
自分にも優しいって事かな
君に優しい顔を見せるたびに
僕は自ら犯した罪を
古いものから順に消し込む
過去に犯した罪を贖う為に
君の気侭な振る舞いにも優しさ ....
今日という日は
あなたにあたしを差し出す日
それだけのために今日という日がある
どこからでもどれだけでも
あたしをあなたの思うとおりにしてください
そのためにあたしは
もうどれくら ....
まぼろしの重さと
重さのまぼろし
戸惑いと迷いと
緑のはざま
きらきらときらきらと
取りもどせないものの列
手のひらに 手のひらに
降り来るものたち
むらさきが
....
ことばは
たんぽぽの綿毛のようにかわいくて
ことばは
猫の尻尾のようにきまぐれで
ことばは
ときどきガラスの破片のように
血をにじませて
ことばは
渇いたのどをうるおす ....
南へ行った
貝の船は
人魚を沢山積んでいた
乙女は昔
流れの側で糸を切っていた
乙女は昔
空の近くで歌っていた
乙女は昔
草地を走った
乙女は昔
虫を産んだ
....
擦り切れたブランケットを放せない子供みたいね 君依存症
ねぇわたし、あの娘がしているマフラーが欲しいの。はやく盗ってちょうだい
陽だまりのように私をなだめてよ パールなんか ....
冷たい雪の降る夜に
わたしのからだは凍えてゆくから
わたしのからだは
小さくなる
わたしはわたしを抱き締める
冷たい雪の降る夜に
わたしのことを
わたしのほかに
....
三日前 やっとしだして 慌てだす
数列よ 何で君は ややこしい
勉強は 今のうちにしとけ 我輩よ
勉強は 早めにしとけ 我輩よ
勉強を しなきゃいけない 手につかず
誕生 ....
欲しいものが手に入らないと
やっぱ寂しい
下を向いて歩く冬の街角は
何だか寒々しいな
もうすぐクリスマスだし
賑やかに感じる街角を
ポケットに手を入れて歩く
何も ....
全然、
上手に泣けない
上手に笑えない
上手に話せない
上手に愛せない
だから
君に傘をさして
あげる
君がぬれないように
上手にさして
あげる
遅すぎたかもしれない出会い
僕は遠回りしすぎた
時刻票なんてみてなかったから
終電に乗り遅れた
歩いて帰らなければならない
誰もいない深夜の曲がりくねった道
それでも
....
オレンジ色の綿雲に覆われた夕日が
遠くの方で背を向けて
ぼくの渇ききった心を揺さぶる
忘れようとすればするほど
渇ききった心の奥底で
君と一緒だったことを思い出す
もう何も ....
飲みすぎたアルコールとともに吐き出した
苦しみも 悲しみも 寂しさも
苛立ちも 憤りも何もかもが
それはもう呆気なく
それはもう大きな渦となって
便器の穴から消えてゆく
吐き出した ....
家族や 友人に 募らせる想いとは違う 想い
何をしていても 誰と居ても あの人が 頭の中から 心の中から
離れない。とっても とっても 複雑で 不思議な 想い。
世の中には 永遠を ....
昔はぁ よかった
これは じいちゃんの
クチグセ
昔はぁ よかった
これは ばあちゃんの
クチグセ
昔はぁ よかった
これは ボクの
憶測
100円だまを ....
すべてをわかった瞬間
羽根が空を駆け上がるように
わたしもあの空に溶けてしまうかと思った
それほどあの人の存在は深く
そして哀しいほどに遠かった
あの人が美しいと言った道と
わたしが美 ....
三日月に腰かけてきみは
きれいな脚を ルランルラン
みんなが忘れてたセブンティーズを
とてもほのかに歌ってた
誰もが思い出せずにいた歌詞を
ソラで歌ってたきみに
僕は あっけないほど降伏
....
小さくて
可愛くて
甘すぎて
少しの熱で
すぐ熔ける
星の駄菓子
まるで
恋心
今宵の涙を
緩く固めて
鋭い三日月 ....
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