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そのようなわけで あたしは世界を語りなおすことにする
眼球のゼラチン上の表面を ツーと流れていく 有象無象
海原に繁茂する雑草は 水のビロードを刺す アイスピック
糜爛していく脳の恍惚を 過剰な ....
起きてすぐに布団の中で
体の上に重み 体の下に重み
一瞬を出来るだけ長く引き伸ばして
耳を澄ます朝 君を探す朝
引力がそのまま町を
地面に張りつけているなら
それはgravityなどと ....
シリアスな詩を書いてはいけない
空中に散種する植物の
いい加減さで哀しみを
伝播させてはいけない
難解な詩を書いてはいけない
ペダントリで行間を埋め尽くし
注釈が付くのを待つような
....
流星に穿たれて
君は人魚になった
まだ名前を持たない朝に
瑠璃色の鱗を散乱させながら
尖ったガラスの破片で
静脈をなぞると
霧に包まれていた避暑地の白樺の
腕から熱い血が流れ出した
....
