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これ以上哀しいことを言わないでいいように
これ以上醜い言葉を吐かずにすむように
硝子の石を頬ばった
口いっぱいに 頬張った
鋭く尖ったそれらは
僕の口いっぱいに血を溜めるだろう
脈打つ ....
君の青白い肌に
珠のような汗が浮かぶとき
毒を飲み干しているのだと 思う
世界中の美しい色は君の中にある
僕はそれに触れて 飲まれて
侵されていく自分を 知る
骨は砕け割れて
君をますます遠ざける
微粒子になった君は
いつか混ざり合えるのだろうか
置いてきぼりの愛情
喉は渇ききって
それでも唄える歌があったなら
君の面影を追い求めた ....
秋が呼吸を拒み、冬が明けた
硝子質の夜の底に星明りが反射する
手を伸ばせば届くような気がした
夜の底を 垣間見たような気がした
全ては傲慢な錯覚で
明けぬ夜がないのと同じように
夜を見 ....