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愛について考えると
わたしは道になっている
頭のてっぺんから
つま先まで
世界のあらゆる道になって
人々がわたしの上を歩いている
あなたが歩きだすのを
ずっと待ってい ....
青い血が焼かれ
夜が訪れると
失った
命の部品を探しに
空が朝を追いかけていく
僕は君を追いかけていく
君がかつてあった時を
空とは反対の方へ
君の赤い血が流れてい ....
箱にはたくさんの
記憶の残骸や
体の部品などが納められていて
私もいつか配達される
何が入ってるかは
その時にならなければわからない
きっと箱の中には
懐かしくて
壊 ....
平行線の夜
交わることのない
夢と夢
眠りは静かに
明け方にたどり着くまで
光の速度で
目覚めると
あなたがそこにいる
朝日を浴びる
わたしのように
二億光 ....
観覧車の回る速度と
自転する地球の速度が等しい
わたしは丸い窓から
母を見ている
南中する
太陽と同じくらいの
かつての父の高さから
父はひとつ先の
観覧車に乗ってる
....