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ある晴れたなつかしい夕焼けが染める公園の大きく枝を広げた、10mはあろうかと思える木の下のベンチに老人は腰かけ、手には赤色の、カバーの取れたむき出しの本を一冊。
背を丸めて、まるで自分の視線で、本の ....
目の前に数時間前からころがっている
赤いヘッドフォンがある。ちいさなヘッドフォン。
僕は見るともなく、それを見ている。実は
見ていないふりをして、実は、そればっかり、気になってしょうがない。
....
夕方、いつものように散歩に出かけて、コンビニで、お酒とピーナツを買って帰ってきた。
公園があって、その前を通ると、その公園の奥に、でっかい太陽があった。
自分に迫ってくるようにでっかい太陽が今日は ....
大きくふくれあがった木がささやく
僕はここに居てしまった。
君もそこに居て僕を見ている。
人間のぼくは、おおきな木にささやく
君は本当に大きいね。
ぼくが生まれたときにも、そんなに大きか ....