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僕らの未来に、花束が添えられていた。
下校時刻はとうに過ぎているけれど、まだ帰りたくはなくて
意味もなく美術室に篭りエッシャーの画集を読み漁っていた
ビビットカラーをこぼした床では ....
弦が切れた。
あまりの唐突さに、指に血が走ったけれど
そんなこと
気にもならないくらい
弦は、綺麗な音ではちきれた。
ぴぃぃぃん、と
誰かの泣き声みたいに。
かの有名な某バンドは
「助けて!」と、歌い 人々を助けていた
自分たちが 助けてほしいのに
歌うことで 他人を 助けていた
「助けて!」と、歌えば
僕にも 誰かを 助 ....
38.6度の熱で
静かにベッドで横になってたら
アトムやら
太宰治やら
はちべえなんかが
おでこの辺りで
なにやら難しい話しをしてた
その顔は
どれも真剣で
声をかけよう ....
友人の ポケットにはいってた
あめだまは
しりもちをついたせいで
見事に
粉々になっている
しかし
僕には関係のないこと
僕の頬にはまるまるとした
いちご味が
世界を広げている
....
そこのT字路を左に曲がると
思わぬ出会いが待っている
見たこともない
まだらの猫とか
不思議なにおいのする
メキシカンコーヒーだとか
八百屋でおまけを してもらって
もら ....