すべてのおすすめ
もうあれから恋もしていない

ただあれから逃げるようにして

地球といっしょに回っている


うろこ雲の大群が

冷たく白く

宇宙の底に広がっている

それは地球の

丸みのようにも見える


もう ....
夕方が透明になる

桃いろが黒ずむせつな

夕方は透明になる

そして

藍いろは夜に向かうのだ
桃色の夕方は

いっしゅんで

冬に向かう夜になっていた

目をはなすと

世界はいつも

そうやってゆき過ぎてゆく


またあした巡りあえる

それはわからない、と
 ....
蜘蛛の巣には

いくつもの欲望

仕掛けた消費に

そこにダイブ


先生と呼ばれて

足もとすくわれ

32階の部屋を

俺は選ぶだろう


蜘蛛の巣には

 ....
知覧へは

これで三度目になる


そんなこと

当たり前なのに

単純にそう思う

戦争はXだ


知覧へは

これで三度目になる
かたちのある世界は

祈りのまえでは

透明人間のようなものだ

祈りは

かたちのない世界にある


かたちのある世界で

かたちのないものに祈る


かたちのある ....
かたいものは冷たい

ノートに走り書き

それから探しはじめる

かたいけれど、

冷たくないものを

かたいってどんくらい?

それを考えるのも

おもしろいかも知れない ....
おたがいに期待していた

思いやりと若さの不等式

淋しくて怒ってはみたけれど

甘えてみたりが出来なかった


あいこだね

ふたりクルマから

おりて空を

夜を見上 ....
アメリカの影

その熱の香り

ケチャップほどの

絶望


午後4時



ロサンゼルス

肉は果実のように

雲の階段

水色のむこうに

宇宙

 ....
葉裏が風に輝いている

黙って

サイレントに

葉裏が白く騒いでいる


幻のようだ

わたしはまるで

死びとのようだ

真言を聴く


葉裏が風に輝いている
 ....
朝帰りを深刻に走っていた

蝉でじぶんのたてる音が見えなかった

コンビニで妻に電話をする


三枚入りの食パンとサラダ

子供たちには漫画や玩具を

つかなくてはならない嘘を
 ....
歌うような朗読を

独白のような朗読を

破壊しなければならない

たたみかけるようなものを

積み重ねてゆくようなものを

破壊しなければならない

薄皮を剥げ

じぶん ....
荒野だと思えば

ここはそんなところだ

悲しみは哀しみに

それが営みというものだ

ひとりではないのに

ひとりに酔いしれ

それが生身であるということだ


七月の ....
あめふれば

ひやしたクルマ

からでれば


しかいは白く

しめりました


あるけない位

あめのち白り


あめふれば

ひやしたクルマ

からでれば ....
ひとの名前は

幸福しか待っていないような

そんなものばかりだ

ニュースの犯罪者や

事件の被害者のそれは

いつもそんなことを語りかけてくる


無用のちいさき者どもよ ....
埃くさい

骨組みだけの

濃いひかり

会いたくなった

確かめたくなった


現実にはピンとこない

でもいつも

イメージだけを

感光紙に翻訳しなおす

 ....
でてきた腹にいらいらしながら

いらいらしながら

ガムを噛みながら

目が疲れているから

ひとを運だけで轢かずにすんだ


ガランタ

まじない

その暗号

か ....
きのう友達のミクシィからログインして

昔の彼女をさがしてしまった

彼女の妹の日記に書きこまれた

文字のつらなりに

きっとじぶんをさがしていた


出張がえりの

車窓 ....
時が吹いてる

風が経つ

風が吹いてる

時が経つ

なんの違いがあるだろう

おんなじ力の連鎖だろう


一生という時間を想うとき

一生という風を観てしまう

 ....
どんな国かは

よう分からんが

雰囲気好きや

なんか行ってみたい

無責任にそう思う

料理も

口にあうし

あの石も

しんみり見ちゃう

音楽も


 ....
蒼穹さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地球といっしょに- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...407-10-23
透明な夕方- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...607-10-1
覚悟- 吉岡ペペ ...自由詩207-10-1
32階の部屋- 吉岡ペペ ...自由詩107-9-29
知覧- 吉岡ペペ ...自由詩207-9-24
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩407-8-30
夏休み- 吉岡ペペ ...自由詩407-8-24
あいこだね- 吉岡ペペ ...自由詩407-8-15
ほどけない夏- 吉岡ペペ ...自由詩207-8-12
夏の幻- 吉岡ペペ ...自由詩207-8-8
朝帰り- 吉岡ペペ ...自由詩307-8-5
朗読を破壊せよ- 吉岡ペペ ...自由詩307-7-22
群青のサンドウィッチ- 吉岡ペペ ...自由詩807-7-12
あめのち白り- 吉岡ペペ ...自由詩307-7-9
幸福しか待っていないような- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-7
色彩の翻訳- 吉岡ペペ ...自由詩707-6-28
ガランタ- 吉岡ペペ ...自由詩307-4-8
車窓- 吉岡ペペ ...自由詩307-3-28
時は風のようなもの- 吉岡ペペ ...自由詩607-3-9
トルコ料理店にて- 吉岡ペペ ...自由詩107-2-24

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する