結婚を 約束した最愛の人

ある日 仕事の責任からか 移動と共に ひとりになりたいと言われた。

そのくせ 私の 荷物も移動先に持っていっている。

私は 貴方の心が 分からない。

 ....
ベランダから見た
自分の部屋は
まるで他人の抜け殻のようで
少しだけぞっとした。

自分の中だけを生きていたら

見えないものがたくさんある。
オレンジ色の少し寒い部屋

きみとふたり、お茶を飲み話した

その時かかっていたのは有名な、でもよく知らないフランスの曲だった

夜の闇から
そこだけ少し切り取られたような

ひと時 ....
窓を開けた瞬間
朝一番の風は
薄手のシャツを抜け
眠気交じりの肌を
下から上へとナゾルように吹いてきた

頬から
首筋
うなじへと
同じ風に包まれてゆくのをそのままに
まだ整えてい ....
「yes」といったら君が現れ
「no」といったら君が消える
 この二つの差というやつは
 生と死ほど決定的だ

 きみとぼくの間で紡がれる
 幾千ものくだらない現実描写

 食べられて ....
彼は今日も昨日を見てる
汚れてしまったノートを 元に戻す消しゴムを探して
何でこうなった? 何処で間違った?何故あんなことを?

前なんて見ていられない
記憶の中の消せない自分に怯えてるばか ....
君のハナウタまねて
風に乗る自転車

目指すは君がいるハズの曲がり角

忘れていいことより
忘れたくないことのが多いから
いつもいつも胸はいっぱい

楽しいことだけを集めたら ....
そう アナタに言っておきたいことがあるの



アタシって アナタの何かしら?



付合ってるわけじゃないから 彼女じゃないわよね



ということは

アタシが 誰 ....
若いって
苦いと
同義だよね
字も似てるし
と口に出したとき

悲しいって
美しいと
同義だよね
と言った
君を思い出した

空は平均的に青い
わたしをほめて

わたしのあたまをなでて

いいこ
いいこって

いいこにしてるから

ねぇ
いつもより早く目が覚めたので
まだ薄暗い庭へ出ました
体に沁みこんでくる空気が
私をここから救ってくれるのだと
そんな気がしました

空中を飛ぶ小鳥を眺めながら
なぜ人間は飛べなくなった ....
あのひとのまちは
晴れるだろうか
あのひとのまちは
曇りだろうか
あのひとのまちは
雨だろうか
………

あのひとの季節には
どんな花が
咲いているのだろう か




 ....
毎夜
だれかのさみしさを
乗せたまま列車は走る

新しいさみしさが
毎夜
はじまる

わすれないで、と
汽笛が泣く

わすれるくせに


しあわせだったら
よかったね
 ....
砂ぼこりをあげて走る
 トラックの荷台でゴロゴロ
 
スイカやトウキビといっしょにゴロゴロ

 楽ちんだぜ このごろ

ひとつだけもらったスイカを
       かかえて河原へ

 ....
僕は名前が欲しかった

「僕は名前が欲しいんだ」

「うーん、君は『白』にはなれないね」

目の前にまぶしい色があらわれた

「だって『白』はこれだから」



「他に名前はあ ....
ぽくぽくと砂埃の道を
踵の低い靴で歩く
道端にときおり現れる
柿の木の下で
風に吹かれて和みながら

寂れた雑貨店は
小さなオアシスのように見えた
冷蔵ケースのコーラの瓶の
くび ....
「私はいらない存在なの」
君はそう言って笑った
酷く綺麗で 脆い
僕には切な過ぎる笑顔

「いらない存在って何だよ」
そう言おうとした僕を
静かに止めた君
出かかった僕の言葉は
形に ....
三階のレストランの窓から見下ろした
木造の橋の向こうへ伸びる石畳の道をゆく
白い服を着た君の背中はだんだんと小さくなり
緑の木々の下に消えた

立ち尽くす僕は
次いつ会えるかもわからない
 ....
やさしいうたをきいて こころおどらせる








そして 安らぎを覚える





どうしてこんなに癒されるんだろう





やさしいうたをきくと ....
時が人を変えるのではない
その人がその時をどう生きたかによる
自分に責任を
今のあなたはあなたに作られている
思い出せる涙は
すべて

私のせいであるが故



思い出せる涙は

なんとか上手く 
こころに
収まる




思い出せぬ涙は

だれのせいであったか

どん ....
輪郭だけをのこしたまま
あのひとがいなくなってしまったので
いつまでもわたしは
ひとりと半分のからだで過ごしている


明かりの消えた部屋で ひとり
アルコールランプに、火を点ける
ゆ ....
汗染みだらけの帽子を目深に被って
叩きつけるような陽射しの中
スーツ姿のサラリーマンの流れに逆らうように
足早に歩くあなたを見かけました
頬には汗が幾筋も流れ
まるで涙のように見えました
 ....
わたしは 生みの親だもの
おまえが憎いわけは ない

けれども わたしは 手を貸さない


さぁ

潔く 
心地良く
羽ばたいて ゆけ



誤解も あるだろう
嫌悪 ....
海が見える草っぱらで
どーんとひっくり返って
雲に手を伸ばす

生きているんだなって、思うんだけど
その正体がわからない
漫然と心臓を動かしたり、理念を唱えたり
そんなことじゃないみたい ....
てをつないで
じっとしていると
とても
しずかな
ねむりがおとずれた
きっと
だいじょうぶ
ささやくこえがした
そうね
きっと
だいじょうぶ
くらやみのなか
ぽたぽた
な ....
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