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追われてゆく、陽の速度に倣って、大気は燃えている。すべての失われた魂を鎮める夏。その高温へと連れて行かれる。靴の紐がほどけている間に、素早く足裏をさらけ出し、女の後ろ髪がほどかれる間に、どうにかいまを ....
いまさらながらだが、まったくおかしな時代になったものだと思う。恐らく多くの人が感じていながら、それでも黙っているのだろう。二十一世紀という現代に生起する現象、人の思惑同士が交差し合い、とんでもなくお ....
少しずつ
深くなる季節に声をかける
前髪の長さが視界をさえぎる頃
君は青のように濡れるだろう
それは特に悪いことではないのだが
誰もが出立している そのさなか
僕は君に声をかける
少 ....
雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 ....
本当は、こんな文章を書くべきではないのかもしれない。ましてやそれを発表するなどということは、絶対にしてはいけないことなのかもしれない。だが、時には書かなければいられないこともあるし、書かなければなら ....
神が不在の夜
その間隙をぬって
あくまでも地上的な硬い何かが
天上の淡い光を覆い隠す
その時
人びとの喉はゆっくりと絞められ
背徳の快楽に意味のない言葉が虚空にばらまかれる
昔日の絵の中 ....
Fujiwara Akiさんの岡部淳太郎さんおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
散文的な夏
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岡部淳太 ...
自由詩
12*
05-8-15
異常な時代に抗する言葉
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岡部淳太 ...
散文(批評 ...
21*
05-8-7
声をかける
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岡部淳太 ...
自由詩
8*
05-8-3
蒸し焼きの雨
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岡部淳太 ...
自由詩
37*
05-6-18
詩人の罪
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岡部淳太 ...
散文(批評 ...
40*
05-3-25
月蝕
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岡部淳太 ...
自由詩
8*
05-1-10
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