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夕寝から覚めて仰ぐや宵の月

兎と見ゆる愛でていとしき


君と居た夏のあの日や砂粒と

はらり揺らいで零れて落 ....
今は亡き母の姿を求めては
     会いたし会いたしと 老いた我が母


ミシン糸 穴に入らず{ルビ背中=せな}丸む
          祖母と似たりし横顔の母


人生は長かりし か ....
爆弾を我が身に纏って散り果てぬそれを正義と笑わせやがる


見上げればおんなじ色のはずなのに我らの空もイラクの空も


銃口に面と向かったその時に「万歳!」なんてぜったい言えない

 ....
千羽鶴 この日に平和を祈りたし
         飛び立て世界へ このヒロシマから


花{ルビ抱=かか}え 父の死に場所 来てみても
        そこにあるのは ただ{ルビ碑= ....
失いし友の最期を求めつつ 
        訪ねた遺族も また 被爆者なり



ヒロシマの八時十五分 {ルビ時間=とき}止まり {ルビ六十年=むとせ}分の祈り捧ぐ




小さき ....
やさしさをうたうは哀しき{ルビ歌人=ひと}ゆえか 
            いたみを知りてその{ルビ歌人=ひと}を知る


眠れずに聴く子守歌は中島みゆき
            何故か重な ....
授業中 廊下を二人で歩きたい 「お腹が痛い」ホントは嘘だよ

背を撫でる君の掌 思うほど大きくなくて 愛しく思える

得意気に話す隣に女の子 夢の中では何度も殺した

「優しいね」優しいは ....
「ごめんね」と去る微笑みの明るさに差し込む翳は「何でもないの」

血の故に告げやりがたき想ひあり 都鳥をばともに見上げて

蕾とは最も若き花なれば 散る痛ましさもて在れるものなり
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
Fujiwara Akiさんの短歌おすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏残照- しらいし ...短歌13*05-8-18
母を見つめ- 秋扇短歌6*05-8-7
書き殴り・アンチテロリズム- 落合朱美短歌13*05-8-6
平和ヲ祈念ス- 秋扇短歌605-8-6
八月六日、灯籠流し- 秋扇短歌9*05-8-5
うたいびと- 秋扇短歌6*05-8-2
片思い−恋文- 短歌7*05-7-25
あるオマージュから- 吉岡孝次短歌2*05-3-7
夜光中- 本木はじ ...短歌3504-7-14

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