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美しい風景写真を
眺めていた

若草色で
縁とられた何枚もの

それを両手にのせ
黄色や 桃色の
ふわりと匂う
いつかの春の息吹

こいしいが
夢の入り口
扉をひらく

 ....
底から見上げる水面が
青く青く煌めく

僕等は魚になったのだ

こぽこぽ
君の吐く息が
光の結晶になって
水中を揺らめかす

こぽこぽ
僕の吐く息が
滑らかな
螺旋をえがく
 ....
日溜まりが好きなこの手の願いはただひとつ

あなたの笑顔を見ることだった
ガラスの窓に近づける
湯上り 頬が 体が
滴の残る 洗い髪が
外気をひろい
火照ったのを
冷ましてゆく

くもったガラスに
呼べない名 を記して

人差し指は
その名を容易く
 ....
青い表紙アルバムの
厚さの分の年月と
重さの分の思い出が
一頁めくるごとに
セピアの匂い
胸にあふれる

微笑み手を振る
写真の中のその顔は
ふくよかな紅色の頬も
まるく黒い瞳の色 ....
おもいおもいの

願いを

高く



初春の空は

あわく波たつ
冷たい手
温もる場所をさぐる

しんしん
しんしん

時計の針を
止めないままで
布地に残る
甘い匂いを手繰り寄せ
指先をからめる

しんしん
しんしん

時計の針の
 ....
氷の風が吹く夜は
星の瞬き蒼蒼と
淡く浮かんだ
あなたの表情を
交す言葉の
間に間に見つけ
愁い喜び泣き笑い
腕を伸ばして
頬に指さす

柔肌温み
伏せた睫毛に星あかり
鼓動の ....
その音を逃すまいと
耳を澄ます


夜の扉が
ひらくとき
凛となる
かすかな音色を
‥アスファルトが冷たい

足の裏は今にも凍ってしまいそうで
靴の中で指先を丸まるだけ丸めて
足踏み 右へ 左へ をやめられずに

‥まるでメトロノーム

朝は  朝は  朝は
平等に ....
図書館は人もまばらでコツコツと靴音の方が気になる程の静けさだった。
特に目当ての本を探しに来たわけではなかったが気が付けば一時間もそこにいた。

腰のあたりの高さの棚に顔を近づけしゃがみ込んだま ....
繋いだ手の感触を
消してしまえずに

たとえば、今
この空のあの雲
と 私の指が示しても
あの人にはもう
届かないでしょう



尾とひれのついた
魚の形の 群れが
泳いでい ....
猫はネズミを捕る
と決まっているわけでもないだろうに
きみときたらネズミをくわえて
クリスマスには早いわたしの枕元
スズメの時もあれば
夏にはカエルだったね
食べる為ではなさそうだけど
 ....
 
子供のころ
父さんの行きつけの床屋さんで
髪を切ってもらっていた

そこのおばちゃんは私の髪を梳かしながら
「○○ちゃんの髪はほんと硬いね〜、櫛が折れちゃうわ」 って笑うから
いつも ....
裸体に添えられた

蒼い手で

鳴りやまぬ鐘が

鎮められてゆく
空が
すべってくるのを
まっている

雨 も
雪 も
白い雲 も
お日様 も
かさかさ
こそこそ

内緒のはなしは
あのね、のね

葉っぱをめくって
こっそり隠す

かさかさ
こそこそ

落ち葉に
落ち葉に
あのね、のね
肩にかかる雨を解いて
湿った髪を指で梳いて
煙る匂いに瞼を伏せて
あの人がいた夜を
濡れた手の平に
描いている



 窓ガラス
 ふたつの顔を
 映し見て
 微笑む目と目
 ....
草をはむ靴音を
幾度となく確かめて
渇いた枯れ葉の上に
柔らかい音をたてた

それ一枚ずつに
言葉があるかのようで
カサコソと囁いては
木漏れ日に揺れ
風に流されもする



 ....
コスモスの
好きから始まる
恋占い
花びら八枚
願い叶わず
小春の今日は

黄色い花びら

薫り立つ



※自由詩のカテゴリに投稿した『小春日和』より引用
嗚呼、
空駆ける鳥よ
見上げる僕は土の人

忘れていたね
空白を埋めずに
時は流れて
小春の今日は
黄色い花びら
薫り立つ

グンっと
背を伸ばしても
その翼には届かない
 ....
只今
大変混雑している為
空にお越しの方は
しばらくお待ちください
始まりは
木もれ日の色

風の音色を
静かに重ね

深い朱色に
染まる時まで
‥夏も終わり
 空っぽになった植木鉢

の、はずだった


『落としましたよ』
なんて
いまさら夏に
お届け出来ないね
のんちゃんの
さんりんしゃは まっかかで
はんどるのとこに
いろんないろの
フサフサが ついていた
あか あお きいろ みどり しろ
いつつも ついてて きれいだった
あしでけって さか ....
むせるよな
甘い薫りに
蘇る
しまった記憶
輪郭を映す
その手で拾いあげてよ
ボクはキミに
拾われる為に落ちたんだ


そんな声が聞こえそう

静かな林に
木もれ日揺れて
その大きな手は
いつもどこかにあって
5才の目には映らない

小さな手で
探し当てたのはシャツの端っこ
まよい子が迷子にならないように

届くはずがないと
街の底から見上げれば
と ....
くれないに
染まるさえずり
さそわれて
こぼれ実、赤く
影は、はばたき
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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Gate- LEO携帯写真+ ...10*05-12-19
朝のメトロノーム- LEO自由詩5*05-12-16
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空をいく魚の群れに- LEO自由詩11*05-12-4
猫と鈴- LEO未詩・独白6*05-11-28
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冷たいキス_*短歌もどき*- LEO自由詩6*05-11-8
言の葉- LEO自由詩5*05-11-2
スキ、キライ、スキ、- LEO携帯写真+ ...13*05-10-28
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