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擦り切れたブランケットを放せない子供みたいね 君依存症


ねぇわたし、あの娘がしているマフラーが欲しいの。はやく盗ってちょうだい


陽だまりのように私をなだめてよ パールなんか ....
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる








涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感


雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
窓を打つみぞれの音の冷たきに孤独はやはり嫌いと思う


哀しきは居らぬ人へのうらみごと聞かせし空の雲行き怪し


夏の夜に火を点けられし導火線人目を忍び寒空に燃ゆ


{ ....
義父方の祖父の従兄弟の名を忘れ日がな一日オスカルの刑


慣れもせず言う事聞かずつちふまず必死で探す猫の住む家


「ナタデココ下から読んでチェブラシカ」守りたくとも解らぬ家訓


 ....
ヘッドフォンから流れでる星を聴く白む空に祈る午前5時



昼過ぎの日ざし出窓の水槽でスプリングして七色プリズム




空の手前でカーヴしてはくりかえす「はなれたくない」ロケット旋 ....
無いものをねだる小さな子のように 母は泣きたり飯冷めぬ間に

玄関の灯り帰らぬ人のため灯し続ける湿る手の母
夜道ゆく君と私の歩幅から平均時速を出したスピード

あの公園おばけが出るよと脅かしてあと100m遠回りさせ

ほっぺたにキスを残して去る君は小さな恋のメロディさながら

ほっぺたにキスはな ....
父に宛てて


父からの京都土産の{ルビ簪=かんざし}をさすこともなく歳を重ねて

破天荒。こんな娘に誰がした?苦笑しつつも宝だという

「もし人を殴るとしたら親指は内に握るな折れたら困 ....
冬が来る予感してきたこの時期は年中行事か熱をだす吾

“この風邪が君に{ルビ感染=うつ}りませんように”お願いだからはやく帰って

突っ伏して私にすがり眠る君よくあるドラマのワンシーンだね
 ....
(ここでは宇宙をスプと言います)
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡



(ここでは宇宙をンと言います)
ンの声がロケット破壊しつくしてβ・γ線上の{ルビAir=アリア}
 ....
木漏れ日がもしも零れて落ちたなら
        享けとめるためまつ毛をカール


ハリウッドの女優気分で歩こうか秋色緋色の絨毯の上


空高く群れる羊を追いかけて風の尻尾を捕ま ....
 
 強情な父にも歳月ふりかかり ポツリとつぶやく 弱音ひとこと

 幼き日 父に連れられ行く公園 涼しき口笛 吹き進む道

 口数の多き母にもうなずいて 男の生きざま 背で語る父 

 ....
はらからの反対語ってなんだろう。実はずうっと考えています
日本語の何を愛好するんだろう。やっぱりずうっと考えています

我はシサム我はヤマトンチュ国の名は知らない彼女のカイビガンだよ
西はイリ ....
雷鳴にかきけされてく「さよなら」と微笑みながら消え逝く夏よ



画用紙の上でちぎれんばかり手をふるは向日葵それともきみか



欠けてゆく月も満ちてゆく月も紙一重に映す海鏡


 ....
我ひとり凛と咲きたるケイトウの立ち姿に見る揺るぎなき赤


夕焼けを映して林檎の色づいて食むる乙女の頬にうす紅


ひそやかな紅き花よと見惚れたる君のまなざし吾もまた乞う


い ....
一瞬のタイムマシーンである日付変更線を越える飛行機


あの頃は、と思い出すたび僕たちは大きな洗濯機の中まわる


気の利いた言葉浮かばづきみの笑みに複雑骨折してゆくこころ


つま ....
洗車用ホースで水の弧を描けば重なる虹の橋ふたつみっつ


あきらめの悪い蜩夏の背にしがみついてうわぁんと泣いて


初嵐小昼の庭を吹き抜けば夏痩せのポチ鼻先で追う


稲の穂 ....
色褪せたペディキュアの朱 もの憂げな視線で足を組み換えてみる


この浴衣ひとりで着たの?と囁かれ耳が火照るのに あぁ今日はダメ


その後の貴方の舌がつめたくて気持ちいいから抹茶 ....
母に手を引かれ参りし山道を今は{ルビ我=わ}が引き先登をゆく


痩せこけた黒猫一匹山の中
        {ルビ終=つい}の{ルビ棲家=すみか}の住人となるな


母を呼び父を呼びつつ ....
失いし友の最期を求めつつ 
        訪ねた遺族も また 被爆者なり



ヒロシマの八時十五分 {ルビ時間=とき}止まり {ルビ六十年=むとせ}分の祈り捧ぐ




小さき ....
 戦場の瓦礫の隅で屑拾い  父を弔い 母を養う

 

    婚礼用  その日を夢みオアシスで 白い花摘む義足の少女

 

 「止む得ず」と ブッシュの民は、口にする  イスラムの ....
やさしさをうたうは哀しき{ルビ歌人=ひと}ゆえか 
            いたみを知りてその{ルビ歌人=ひと}を知る


眠れずに聴く子守歌は中島みゆき
            何故か重な ....
銀猫さんの短歌おすすめリスト(112)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぬくもりがほしいの- 落合朱美短歌15*05-11-26
不和誘導- 本木はじ ...短歌32+05-11-26
霜月純情- 落合朱美短歌12*05-11-23
新妻カナコ(仮名)- ヤギ短歌16*05-11-20
【短歌祭参加作品】_追伸_:_さがさないでください- 望月 ゆ ...短歌1405-11-14
母のこと。- 杉田蝶子短歌2+05-10-31
kiss- 一代 歩短歌2*05-10-25
家族歌- 一代 歩短歌8*05-10-24
37.8℃- 一代 歩短歌6*05-10-22
ここでは宇宙を- ふるる短歌50*05-10-19
プロムナード- 落合朱美短歌14*05-10-14
僕の父- 炭本 樹 ...短歌605-10-11
はらから/御中ではなく、言葉そのものに- 小池房枝短歌14+*05-10-1
夏のフィラメント_- 望月 ゆ ...短歌15*05-9-25
照葉- 落合朱美短歌14*05-9-25
星屑ろんりねす- 本木はじ ...短歌1405-9-14
処暑- 落合朱美短歌10*05-8-20
夏の果- 落合朱美短歌11*05-8-13
展墓- 秋扇短歌405-8-13
八月六日、灯籠流し- 秋扇短歌9*05-8-5
戦火の子(1)- Fuji ...短歌4*05-8-5
うたいびと- 秋扇短歌6*05-8-2

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