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  夕暮れのスケートリンクすみれいろ映画のフィルムにひとすじの傷





                     吹きさらしお腹の弱い星たちが
                    ....
放課後の淡い窓から金管の音よ羽ばたけ青のたかみへ




とおせんぼされてる明日に手を伸ばすように螺旋階段のぼる




コピー機が光をシャッフルする影でちがう切札のぞむ我がまま
 ....
押入に夕闇はつと隠れてる
    「もういいかい」と「まあだだよ」とで


庭先にブランコだけがゆれていて
    昼のサイレン明日はとおく


陽のひかり障子にさせば心痛み
    ....
<あきらめ>の四文字にアキとメと見つけ秋に芽生える草木を想う



片翼では飛べない空よすすき野は背中の地平線に波打つ



君の手に止まるとんぼを接写する今この時よ{ルビ ....
洗面器に金魚を二匹放したら波紋にひかる新月の影



告白に一瞬ときがとどまって乱反射する川が痛いよ



自転車に初めて乗れた日の風を呼びおこしてる恋のはじまり



まひる ....
秋風に 吹かれて光る くもの巣に
   
   いちばん星が 捕まっている
熟されてワインのように薫る日々
    ひとひ{ルビ一日=ひとひ}を飲みほす人生
 

男泣き今にこの恋忘れるさ
    五臓六腑にいも焼酎よ


紫煙はき椅子に毒づくたったひとり
 ....
{引用=
元素の記号に音を託して、

ひとつの譜をここに。

それぞれの元素たちの姿を探しつつ、

あそびに流れてみませんか。}



●Fe(鉄)  

   フェンス越し ....
耳奥で焼き増しされたセミの音が我を迷宮入りにしている




デフレーション起こす八月森の血は居眠り空は高く冷えゆく




ヒグラシのサイレン、夜の上澄みに震えて詩集をよむ手も止 ....
ああ旅はわれと列車の脈拍をクレシェンドして空へみちびく


山走る車窓をよぎる飛魚のキラリ跳ねるような木漏れ日


つり革のとなりでうかぶたんぽぽの綿毛もうみをめざしているの?


 ....
夕やけを食べたいという君のため買い物かご手に西日へダッシュ


ハミングでハンバーグ焼くママを見てままごとセットで真似するムスメ


お日さまに愛でられコロナより赤いトマトを煮こんで子の皿 ....
絵葉書の端からおしゃべり零れ出す「暑中お見舞い申し上げます」



目標は銀河で泳ぐことだからヒマワリ君とは背比べしない



窓辺にて涼む巻貝ひとさじの碧い潮鳴りおみやげにした 
 ....
放課後のプールサイドに一人きり石を投げれば割れる太陽


まだ細い腕もいつかはヘラクレス鏡にうつる半裸少年


肝だめし墓場を歩く君とぼく怖くないよと結ぶゆびさき


花火あがる綿菓 ....
{引用=「夏の思い出」}
うつくしい足は流れに浸されて思い出の澄む初夏の温泉



涼しげなうなじを一輪緋の色の鼻緒つっかけ見つけよ花火



小さき子手綱もないのにばしゃばしゃと御 ....
満たされぬくらいでちょうどいい恋を笑えるほどの余裕もなくて


降りそそぐ陽射しの下で抱かれたい滴り落ちる果汁のように


日没を待ち侘びながら夕化粧君の前ではオンナでいよう


短 ....
         ヘマタイト  夢で見たレ  紅柱石黄色  淡緑四月の
         メタルに光  モンクォー  や緑や赤に  音楽聴いて
         る密やかに  ツ色の花二  見えま ....
もう嫌だガーターベルト殴り捨てひじょうかいだん3段目飛ぶ



ザラザラの苺飴玉もらったら舐めたらいまから忘れてやるから



イバラ姫口をつぐんだきれえな娘バスはアラシの真ん中を行く ....
    春の夜の

    朧な月を仰ぎつつ

    草露を踏む

    真白い素足 
春風がごうごうぴゅーとやってきた激しいような優しいような



雨降りの急行列車に花びらが季節はゆっくりゆっくり過ぎて



北からの夜行列車はトンネル出すれ違ったよ桜前線


 ....
油染みだらけの記憶のわら半紙提出期限をとうに過ぎ去り




透明なグラスの底を目にあててきみの星座を見る白昼夢




あの夏にきみが投じた問いかけのこたえをさがす 波のまにまに ....
戒律

日曜の教会の君の白い指若い和尚の無駄なき仕草



口移しそうっとくれたマシュマロは口に出してはいけない祈り



まっすぐな背中や胸を這い回る無意味な戒律汝犯せよ

 ....
もしぼくに普通の足があったなら低くてもいい山で死にたい


もしぼくが平和な国に生きてたらなぐられたって笑っていられる


もしぼくが平和な国に生きてたらたのしい本を読んで暮らすよ

 ....
美しい赤ん坊のこぶしには滅びの言葉握られていた


怖い雨、怖い光を浴びまくり僕らは汚い名前をもらう


眩しくて見えない僕らの遺伝子に刻み込まれる悲しい記憶


誓い合う幼い僕たち ....
胎内の命いとおし幸せな君らの目方は51?

手に余るサイズとなった乳房に戸惑いながら自慢する君

母となるその日にそなえ髪を切る君はしっかりたらちねの母
息絶えてセキセイインコは止まり木を滑り落ちたりかそけき音で

遊ぶことお喋りすること謡うこと好きなだけせよ次のいのちで

空の籠を片付けている 傍らに軽ろき羽毛が風に吹かるる
掴まえた手をすり抜けて残るのは切なさ募る涙の滴

咲いたかな 口癖の君待っててよ春が開けば教えてあげる

栄光の日々を時間がさらっていく岸辺に刺さるシャベルは黙る

黄昏の衣を纏い走り去る ....
守るべき君主はいない 少年の夏を照らした城下町にも

高い波蹴飛ばし歩く夕暮れにあによめとなるひとは手を振る

好きな娘の前では翼を折り畳む 仲間が傍を通り過ぎてく

受賞式当日なにもない ....
抗菌の ボールペン握り 立ち尽くす ぐいと 書いた その字 珈琲




珈琲の苦さも世界のおしまいもさっさと突っ込む君の引き出し




引き出しのなかでちいさな人が読む「・・こ ....
砕くのをやめたフォーチュンクッキーと崩れ始めた空の気配と


花束は伏せられていて未だ眠り止まない六月病の花嫁


泥棒も蛇も来ないと知る今もやさしくひびく夜の口笛


耳鳴りの(雨 ....
口と口合わせて起こる反応を知りたくてした初めてのキス

草むらの匂いと鼓動それのみを残すファーストキスの実験


放課後に答えあわせをしたが為クラスメイトが恋人になる

抱くことも抱かれ ....
銀猫さんの短歌おすすめリスト(112)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【短歌祭】雪の降るふるさと- ふるる短歌22*06-12-8
Line- まほし短歌21*06-12-3
押入の夕闇- 石瀬琳々短歌17*06-11-24
千秋_(side_B)- まほし短歌15*06-10-30
一夏_(side_A)- まほし短歌13*06-10-30
秋の_くも_。- Lucy.M.千 ...短歌6*06-10-19
美酒八景- 石瀬琳々短歌9*06-10-13
◆元素の譜- 千波 一 ...短歌15*06-9-15
サイレンス・サイレン- まほし短歌16*06-9-9
Like_a_rolling_stone…Go!_Go!- まほし短歌14*06-8-29
夕やけ母さん- まほし短歌12*06-8-17
消印のない空- まほし短歌19*06-8-6
【短歌祭参加作品】半裸少年- 石瀬琳々短歌24*06-7-21
【短歌祭参加作品】「なっちーのおとめちっく☆ぱらだいす・夏」- ふるる短歌11*06-6-28
夏至線- 落合朱美短歌20*06-6-8
______________________鉱物標本- ふるる短歌15+*06-6-7
モザイクラブ- ふるる短歌10*06-5-23
春の冷気を泳ぐ女(ひと)- 服部 剛短歌10*06-4-7
ながしそうめんリフレイン_とおまけ_(桜の季節)- ふるる短歌12*06-4-2
教科書を、閉じる- 望月 ゆ ...短歌37*06-3-6
【短歌祭参加作品】キッチンではだめ・・・- ふるる短歌16+*06-3-3
普通の足- ヤギ短歌4*06-2-4
エンドロールでキスをしようよ- ふるる短歌12*06-2-3
祝福- 比呂正紀短歌5*06-1-11
ことりとおちた- 比呂正紀短歌7*06-1-10
Fairy- 花水木短歌3*06-1-10
選ばれし歌- 吉岡孝次短歌5*06-1-9
MIX&REMIX_「抗菌」_(短歌祭参加作品です)- ふるる短歌10*06-1-1
マイム- ソマリ短歌10*05-12-21
キスの思い出- 一代 歩短歌6*05-12-9

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