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  春の嵐に桜の散った頃
  赤い蕾は静やかに開く

  鳥も獣も虫も人もみな
  雨を避けて震えている

  赤く匂い立つ蕾は
  濡れそぼった灰色の
  凍えた大気のなかで
 ....
 街を囲う高いこの壁に
 盗んだペンキで
 とりの絵をかいた


 「逃げ出しておくれ。」


 壁をこえるだろうか
 川をわたるだろうか
 村をさがすだろうか
 母をみとる ....
誰もいなくなった部屋で

揺れる鈴を

祭囃子と

遠い花火が

呼んでいた


赤い小さな

金魚の遊ぶ

窓辺に揺れる鈴


(ち、りん)

月明かりの ....
街の中心
その、少したかいところ

高架化されたせんろの上を
古びたでんしゃがはしる
ねむいからだをはこびながら
きみのすむ都会から、とおいまちへ

眼下にひろがるまち
せなかには洛 ....
千波 一也さんの紫乃さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赤い蕾- 紫乃自由詩5*06-5-20
街の鳥- 紫乃自由詩4*06-3-30
風鈴の、金魚- 紫乃自由詩7*05-7-21
やわらかなくうきをひろげながら- 紫乃自由詩9*05-7-20

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