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だきあうとき
ぱずるがはまったように
わたしはかれのなかにおさまる
しんぞうのおとがきこえる
せっけんのにおいがする

きすやせっくすはしていても
こんなにしっかりと
「だきあう」こと ....
沈丁花から紫陽花まで
わたしの一番すきな春をきりとって
そのひとは去っていった

つぎの春には待ち合わせ


さらさらと
つかみどころのない夏を
どうにかすくいあげて

秋の夕暮 ....
彼らのこの一瞬は 灯火は
わたしたちの何年分なのだろうなど
小難しいことは皆かんがえるふり


わたしはわたしで
手をはなさぬよう 
刹那を噛み締めるよう
必死でした



ひ ....
どこからか
うまれた 
しあわせは
てをつなぐように 
であって
すなをくずすように 
かわっていった
わたしがきらきらの火花に歓声をあげているあいだ

そのひとは

灯かりのむこうの景色をみていたというのです
千波 一也さんのコトリさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
だきあう- コトリ自由詩5*07-10-19
つぎの沈丁花- コトリ自由詩4*07-7-15
ほたる狩り- コトリ自由詩10*05-10-21
しあわせ- コトリ自由詩11*05-8-9
花火- コトリ自由詩7*05-7-20

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