すべてのおすすめ
水が!
水が!
蛇口から!
溢れているんです!
蛇の口です!
スネークマウスです!
それはネズミです!
今朝の食事です!
止められないんです!
止まらないんです!
誰か!
たす! ....
小さな頃ボクはぶどうになりたかったらしい
でも今は、何にならなくても
あなたがそばいてくれればいい
そしてあなたの1番に
・・・なりた ....
繋いでいた手が離されて
ぼくは一人になっていたよ
孤独がこんなにせつないものだと
君を無くして初めて知ったよ
ずうっとずうっと一緒にいると
勘違いしてたのは僕だけ
....
宇宙の切れ端を集めて夢を描く
白紙の所が在って欲しい
君が好きな色が合って欲しいから
右手で宙を掴んで
形のないものを掴めたのなら
左で筆を走らせ
形のないものを描けるのなら
ど ....
あなたが一番きれいだったとき
しがらみの廃墟に靡く 硝煙を仰ぎ
自由とは このことかと
愛しき髑髏ひとつ 胸に抱き 街を彷徨う
あなたが一番きれいだったとき
一枚のルオーに なりたい ....
イライラしているときに数学はどうも相性が悪いらしい。
あぁ、また間違えたと心の中でぼやきながら消しゴムを掴む。
消えていく数字の隣で、小さな濡れた染み。
キミがさっきまで此処にいたという ....
何かあった時
一番に話したいのは君で
楽しい事も
辛い事も
何かを言ってもらいたい訳でもなくて
ただ君に聞いて貰いたくて
悩んでいると
君に聞いてみたくなるんだ
別に答えが欲しいわけで ....
1.
かみさまはいるよ、
って
教えてくれた人は
もうすぐ死んでゆく人だったけど
それは黙っておいた
だって、あいしてるんだ
2.
きのう、かみさまを見か ....
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう
私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう
私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
冷たい北風に煽られ
凍える霙に打たれても
白樫の木は黙して耐え抜く
容赦ない吹雪の最中
総てを失う事の恐ろしさに
怯えてはならない
大地深く張り巡らした根の先より
明日への滋養を ....
戸惑いがちな指先で
そっと書いた「の」の字たち
あの その
真っ直ぐ言えないことだから
くるりと曲がってしまうんだ
その あの
「僕の好きな君の
好きな僕でいさせて下 ....
あなたが笑えと言うから
わたしは笑います
あなたが側にと言うから
わたしは側にいます
あなたが泣けと言うから
わたしは泣くんです
わたしはあなたのお人形
わたしがあなたを好き ....
机が坂を滑り落ちる
その形状を保ちながら
机が坂を滑り落ちていく
誰に目視されることもなく
他に滑り落ちるもののない坂を
机が机として滑り落ちていくのだ
ああ素晴らしき滑走!
け ....
ふと遠いところへ行きたくなる
通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
久しぶりに自転車をこいだ
思いのほか重くって
にわかに
ふくらはぎが
注意報
堪え
堪えて
焼鳥屋を目指す
男ふたり
「とりあえずビール」
と
....
買い物袋から
オレンジが転がったのは単なる偶然で
私の爪の端っこに
香りが甘くなついたのも単なる偶然で
果実が転がり出さぬよう
そろりと立ち上がった頭上に
飛行機雲を見つけ ....
朝、目覚めると妙に冷静な僕だから
君との将来についても
じっくりと話せそうな気がする
だけど、陽が昇るにつれて
「まあ、いっか」
そんな気分の僕に戻っていく
陽が暮れて夜になれば
....
2.4インチの覗き窓から
フォーラムの様子を覗くと
姿かたちは一切弾き飛ばされて
創ろうとする心模様が
際立って見えてくる
格好なんか気にしない
生まれたて ....
もともと性に合わないんだ
優しくされるのも
穏やかになるのも
まんざらではなかったけれど
もともと性に合わないんだ
じっと見つめてごらん
鉄塔のもっと上
じっと聞 ....
だれも傷つけない言葉は
だれも救えない
誰かを救うという
ことは
だれかを傷つける
ということ
その罪を背負う
勇気を
持つということ
詩人は
小心者で繊細な癖して
意外とだらしない
ちらかった原稿用紙の上
飲みかけの缶ビール
吸殻だらけの灰皿
空の100円ライター
そして一冊の詩集
ボードレールの悪の華
詩人は ....
おいらは死にたい
死にたいよ
ネクタイで首を
吊ろうと思ったが
何故かおいらはクールビス
死にたい
死にたい
死にたいよ
飛び込む電車に
サラリーマン
サラ金地獄 ....
遠い飛行機のような音を立てる
夜の、曇天
その鳴動、鳴動、鳴動、
大気は夜を続けるも
わたしは仰向けの形、ひっそりと静まり返り
暗く目を開けるだけで
何かを促す性能はな ....
手をつないだそのむこうに
遠く手招きする君がいて
急かされてる
君の手が背中を押して
前へ前へと
歩みを速める
そういえばもう
桜も散ってしまったのだけれど
ボクは桜の青い葉が好き ....
大きな花火があがります。
小さな花火もあがります。
中くらいの花火もあがります。
きらびやかな色という色が
夜空を照らすのではなくて
夜空を背景にして
星の合間 ....
可憐な花の狂い咲き
醜いですか?
愛しいでしょう
あの恋慕の試練から
身を守る術を
無垢な胸は、知る由もなく
狂った瞳は
もう彼の人しか映さず
狂った唇は
....
コンクリートの丸いもようは、踏んじゃだめよ
って、
しあわせになれないから
って、
きみが言ったとき
さっき
二度ほど踏んでしまったぼくは
ちょっと泣きそうになって、あわてて
声をだし ....
満天の星の下で
優雅に飛び交う蛍たち
手のひらに降りてきた光
そっと抱きしめる
静と動!
遠と近!
悠久と一瞬!
異質の小さな光たちは
それでも絶妙のコラボレーションで
....
帰り道は
ひとつの
冷たい時代でした
足音ひとつのアスファルトを、両側から
音も無く包んでいた夏野菜の畑
あ、それならば、と
或る母の或るひとつの手に
直 ....