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　路面が凍りそうなほど寒い朝
　彼は社長を迎えに行った
　自宅に着くと
　リビングのソファで社長が
　頭から血を流して倒れていた
　頭の中身は
　アンティークの柱時計に　.... 　ピアノの鍵盤はじける
　もどらぬ深海の底に

　画用紙をはみだした黒と
　混じり
　内出血は生まれる




　願いをこめた文字に
　紙やすりをかける

　.... 　取り締まることのできない光の減少が
　駅のホームに加算されていき
　歩みと停止を繰り返す人影を貶める
　遠近法を失い胸まで迫ってくる欠落に喘ぐのだ
　やがて満たされる黒の描写の内　.... 　液体枯渇の脳に注射器を射す
　崖に落ちてく列車の窓に映った
　黒く変形した俺たちの姿


　微塵も穢れなき青空の雷鳴を
　恐れ
　物陰で怯える
　地面に現れた　.... 　深夜のプールに
　腹を裂いた犬の死体を浮かべた
　悪いことしてない
　したいからした
　細切れにされた僕が
　立ち尽くし
　一つしかない空の星を
　噛み砕いた
　

佐藤伊織さんのカンチェルスキスさんおすすめリスト（5）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
下敷きになった卵みたいに	- カンチェ ...	自由詩	9	07-2-9
内出血	- カンチェ ...	自由詩	10	05-10-7
実刑	- カンチェ ...	自由詩	14	05-9-30
４分３９秒	- カンチェ ...	自由詩	6	05-9-21
縦に裂ける	- カンチェ ...	自由詩	7	05-8-3

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