あ ら るしぇるしゅ でゅ たん ぺるでゅ 
ア ラ ルシェルシュ デュ タン ペルデュ 

呪文のように くりかえす 音声 
円環のように くりかえす 人生

探し求めて 時 失われた  ....
行きは雨で
帰りも、やっぱり雨で

雨はざあざあといい音を立てる

一杯になった傘立ての横に引っ掛けていた、
自分の傘を忘れることなく手に取る

行きの雨に濡れたままの傘を
バサッと ....
路肩をゆく


路肩に生まれた草花に
水は流れる
白濁している 川上は
スタンドで
色褪せた枯れ葉らは
かき集められ 縮れていき
側溝に落ちるもの 残るものとに違えられ
買い物籠に ....
私の中で
溢れかえる
歌の波
止まらない
止まらない

この心が
つむいでゆく
言の葉たち
次々と
次々と

忘れられない思い出と
今も消えない傷跡

私はただ歌う
誰 ....
思いきって体を展開
次のうち正しく人体となる展開図はどれか選べ




の中に答えはあるのか
さらに思いきって
らせんを分解
写真1のヒトを示す遺伝子の正確な塩基配列はどれか ....
冬に匂いなんかあるはずが無い
みんなはうそつきだ
夜の色は刺す頬を

サワーのようだとかミントみたいだとか
冬に匂いがあるという人はみんな
大事にされたりしたりして
お互いの間違いを肯定 ....
ひとりひとりの背に棲むものが
夜更けに互いを呼びあっている
見えないものの通り道に立ち
腕をひろげ 聴いている
夜の光の下 揺るぎないもの
幾つもの影のなか 
ひとりきりのもの

 ....
[へりくつのうた]


へりくつりくつ
かたっぽのくつ
へりくつりくつ
くらいどうくつ
へりくつりくつ
なんてたいくつ





[たらたらのうた]


 ....
あんちゃん大学出の新人か
ゆくゆくは幹部やな
まあ研修期間は「ご安全に」やな

あ〜
かっこ悪う
そんなピチっとした作業服にするさかい
ちょっと踏ん張っただけでケツが破れてまうねん
ま ....
顔を見せなさい
悲しみに暮れる家族を生み出した者よ
その悲しみを表に出すことを許さない者よ
顔を見せなさい
それでも尚悲しみを生もうとする者よ
その悲しみを正当化する者よ

幸せの木を切 ....
「浅間山荘に二人で泊まりたい」
と 君が言っていたので
私は ずっと 重信房子の髪型のままでした。

が、飽きてきました
今は ジャニス・ジョプリンぐらいです

銃のこと
最近知りまし ....
いい天気ですね
がはじめの言葉だった
G線上のアリアが流れていて
あんまりできすぎたシチュエーションに
笑いをこらえるために
コーヒーを一口すすってから
やっと私は
ええ
と答えたのだ ....
白い箱の中には 見たこともない形の 小さな部品がひしめき合ってた
ためらわずに たたいて壊した ハードディスクは
たたいても たたいても ビクともしないで
ただ 鉄の音が響いていた

スクリ ....
人間の目は二つ並んで顔についていて
顔には体躯がつながっているから
目だけを切り離すことはできない
自分の体躯と一緒に目は移動する
しかも目は外を見るようにできている
生まれたばかりの赤ん坊 ....
  

笛の音

振り返らない君には
耳鳴り


笛の音

振り返るばかりの僕には
聞こえず


笛の音

誰もが通る道をただ歩いて
行くだけ


笛の音

 ....
鼓動の響く夜に
僕らは
互いの石を探しに海へ駆けった
ひざ下まで埋まる光の棉を踏みしめて
薄い呼吸を散らして
僕らは
過去を ひそめる

今宵
君があんまり強く握るから
はしゃぐか ....
脊椎小脳変性症による両上肢機能の軽度障害 6級

両下肢機能の著しい障害 2級

心内膜床欠損症による心臓機能障害 1級

脳性麻痺による日常動作が殆ど不可能な両下肢機能障害、歩行が不 ....
灰色の朝でも、
朱色の朝であっても、
六時の時報をラジオが伝え、
その日がたとえば八月十五日朝六時のニュースです、と
個性を消した声がする。
日々つみかさねられ、くりかえされてゆく
あたら ....
蜘蛛の巣が
空いっぱいにひろがるように
石炭運搬システムはかたちをととのえつつある

複雑にからまる配管
たちならぶタンクの密集する水処理システムは
巨大都市のように姿をあらわすはずだ
 ....
なみだがおっこちては
とろん という
あなたの肌はボウルみたく
まるで生たまごみたくそれを
ぜんぶ捕らえてしまう
だから
抱きしめられると泣いてしまうのかな


からだがぽかぽかにな ....
エミリー
あなたと最初に出会ったのは羊水の中
あなたは何も言わず
私を蹴って押し出してくれました
あなたはそれっきりそのままで
難産だったと語る母にあなたのことを訊いてみたのです ....
六月の空を見上げると
白い雲が流れていく
「思ひ煩ふな
空飛ぶ鳥を見よ
播かず刈らず蔵に収めず」

人にあい人とかたることにつかれ
郊外の家にひっそりとこもり
目をとじると
さびしそ ....
花に触れた虫たちが
ひらきふるえる花になり
花のまわりを
まわりつづける


暗闇のなか
さまざまな数字たちが立ち上がり
わずかに差し込む光の下で
花粉のように踊り ....
イメージするということ

たとえば

ゴキブリいっぱいのプールに放り投げられるということ

眠っている間に鼻の穴から寄生虫を入れられるということ


イメージするとい ....
祈りをこめてやれば
たどりつくと
おもっていたんだから
赤いくちびる
霧でみえない
やわらかな膜

せなかの音
呼びたいのは何
赤い点々
地図のうえ
おちる
うかぶ

 ....
たいていの朝やとんでもない夜中に変なひとはやってくる。
律儀に戸を叩いてくるのだが、むろん叩く必要などない。
彼らは壁を通り抜けるし、それを生業としてる。

今日もなの、とわたしがたずねるとこ ....
赤いセーターの女
ひっつめの髪
きみどり色の閃光
作業
眼鏡
作業

作業
反復
業務



複写機
吐き出される
モノクロ
ドット
三千枚の
「@」の顔
 ....
あおじろい肌をした
女占師の
みひらかれたおおきな眼がじっと掌をみつめる
運命線がきえています
つぶやく口もとの酷薄なあかい色に
おそい夜の照明がつよくあたる
ふっくらとした親指のつけねは ....
闇が鳴いている。
ねっとりと濃厚な闇が。
手をひたせば
指先を黒く染めそうな闇が。

美しい声ではない。
金属的な声だ。
こすりあげる声だ。
痛い声だ。

闇が鳴いている。
明確 ....

あなた
あなたから
あなただから
あたたかだから
あなたあたたかだから
あなたあたたかなからだだから
あたたかなあなたはだかだから
あたたかなあなたはばかだから
あかさかはあさだ ....
竹節一二三さんのおすすめリスト(130)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
失われた時を求めて- 狸亭自由詩203-12-15
雨の日、落としもの- 半分自由詩303-12-14
路肩をゆく- バンブー ...自由詩103-12-10
半死半生の身で- 春日野佐 ...自由詩403-12-9
人が人であることの同一性への試み・思いきって- 岡村明子自由詩603-12-9
冬無臭- dendrocacali ...自由詩203-12-9
夜のけだもの- 木立 悟自由詩503-12-7
りりと☆のことばあそびうた- 佐々宝砂自由詩7*03-12-6
ネジ締めたろか- AB(な ...自由詩1703-12-6
顔無き者よ- KEIK ...自由詩203-12-5
コーヒーとピストル- 山内緋呂 ...自由詩6*03-12-4
Air- 岡村明子自由詩803-12-3
受信履歴- 月夜野螢自由詩203-12-3
百億の目の数だけ目の位置があり- 狸亭自由詩203-12-2
日暮れて- AB(な ...自由詩303-12-1
硝子の石- バンブー ...自由詩403-12-1
_- 自由詩8*03-11-30
ぼくはあたらしいか- 狸亭自由詩1003-11-28
現代詩は貫流するシステムを越えられるか- 狸亭自由詩703-11-25
半熟- みい自由詩5*03-11-24
エミリー・エミリー- いとう自由詩63+03-11-24
思ひ煩ふな空飛ぶ鳥を- 狸亭自由詩803-11-24
日々の花- 木立 悟自由詩303-11-23
Imagine._And_imagine.- いとう自由詩3203-11-23
りずむ- 石川自由詩703-11-22
変なひと- 石川散文(批評 ...603-11-22
その女は派遣で時給千二百円だった- 岡村明子自由詩703-11-22
運命線がきえています- 狸亭自由詩103-11-20
キリギリス(百蟲譜8仮題)- 佐々宝砂自由詩203-11-19
母音調和- 岡村明子自由詩903-11-16

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