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脆弱と枯渇
強がれるなら良かった
口さえも結べないで、今
その喉から下だけは酸素に触れさせてはいけないのだ
 
少し待って下さい
息をするなら此処が良い
ひどく、
花のにおいが ....
 


ある日の彼女は群青の空気を背にこう言った
嗚呼なんて浅ましいのかそれでも人間か、生きものかと
朝焼けを目に押し充てて奥の神経は焦げつき黒い涙ばかりが
閉じた本の隙間から紙魚 ....
 

世界の終わり
 

 
円になって座る緑の子供たち
暗い風景に泳いで雪虫を口から出していた
壊死しだす末端はしだいに
君の為だけだと呟いて枯れていってしまう
 ....
冷蔵庫を開け閉めするように彼女の瞼も動いた
真っ白な空間を食べるようにただひたすら
肉色をした塊は空気を飲み込んで、吐いて
線路の上で液体と固体に別れた鳩のように鳴いていた

 ....
 


冷凍した稚魚たちを詰め込んだ風船は
林檎ほどの大きさで骨を砕いてしまうだろう
8番目の鬱屈はあなたへの災難である
青白い手足をして笑うから
悲しい短い爪が、のびないと言 ....
空と海
誰かがひいたあの線の
手前で競い合っている

砂利道ばかりの
僕の田舎は
海がきれいで
何も無かった

今にも泣きだしそうな青ばかりと
僕を飲み込ん ....
ヤギさんの岸さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
薔薇- 自由詩106-1-3
文集- 未詩・独白3*06-1-2
世界の終わり- 自由詩4*06-1-2
- 自由詩206-1-2
梅雨- 自由詩1*05-12-24
- 自由詩705-12-23

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