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歴史の知識のフィルターで

あたりを見回しながら山を上った

城跡にひとの気配を探していた

何百年か前ここには猛るひともいた

しかしこの城跡にはもう道さえないのだった


私 ....
ビルの入口は吹きさらしだった

そこは風の通り道みたいになっていて

息できなくなるくらいの強い風が吹いていた

お弁当を食べたとき

だれにも食べさせたくなくなった

こんなおい ....
6月の中旬

いつもと感じが違うメールがあった

いつもだったら

<いまおきた>だったのが

<いまおきましたよ>だった

ぼくは勝手にひどく傷ついて

それから

<〜 ....
六十六年まえの今日

セミが朝からの暑気を鳴いていた

あのひかりや

爆風や

炎熱の地獄のなかに

どうしておれはいないのだ


六十六年まえの今日

いまのおれのよ ....
大学のころ

ニュージーランドにひとり旅をした

レンタカーに寝泊まりし

ほんとテキトーに島を巡った

ときどき安宿にはいりシャワーを浴びた

クジラを見つめているとかいう

 ....
世界が光でできているのを発見したのは

ヨーロッパの画家たちだったが

世界がブルーでできているのを発見したのは

ぼくの彼女だった


彼女は歩けばなにかを発見した

ぼくがよ ....
松岡宮さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
城跡にて- 吉岡ペペ ...自由詩414-1-15
風の通り道- 吉岡ペペ ...自由詩712-7-14
ぼくはあなたをうしなっている- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-30
六十六年まえの今日- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-6
氷河のながれ- 吉岡ペペ ...自由詩410-10-16
水色と光の天使たち- 吉岡ペペ ...自由詩510-10-10

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