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「  詩のはじまり   平成4年 12月 田中あゆむ



 し は、 心と心の つなぎを もっとつよくして

 し は、 友だちを ふやして くれる

 し は、 本のような ....
指先であそぶ旋律がピアノの鍵盤の上を流れて 
部屋に溢れるやさしい音階のすきまに
天球図は青くひろがってゆく
東のかなたの
さそりの心臓は自ら発火し
そのきらめきは引き出しの奥で眠るルビー
 ....
S…、という
微かな子音
の、雨の群れ
の、中


鼓膜に触れるそれ以外は幻聴だと
どこかで知っていたのに
この視線が向かってしまうのは
桃、という発音の


 ....
おまえ知っとるか 蝙蝠ゆうのはな
超音波出しながら 飛んどるんやで

そんなん知っとるよ
ウチのお父ちゃん 鉄橋の修理してる時に
蝙蝠の超音波にやられて 落っこちて死なはった って
お母ち ....
「さよならだけが人生だ」   井伏鱒二

バカヤロウ ふざけるな
そうはさせるか
そんなもん許さんぞ
俺が許さん












まあ





 ....
タランは耳が無い

タランは聞きたくない音が多すぎて

耳がなくなるように進化した

タランは子を産めない

タランは子供なんていらなかったから

子供なんて産めな ....
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける

ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....
それほどに いきて

ひと ひとりが しに

ひと ひとりで しぬ

しろい ほねになる

ち も もやし

にく も もやし

しろい ほね くずれさる

ひと ひとりで ....
つづら坂のてっぺんが赤く燃えて
曲がり角のそれぞれに暗がりが生まれる
それがくねくねと蛇のように眼下の町へ
影法師が一組
手前の角の煙草屋の暗がりからあらわれて
穏やかな夕日にそっと目を伏せ ....
初めに家に招くとき
 <布団 
リモコンが効く場所と効かない場所があります
 <ここ
君は隅で寝るかも知れない
枕を出すか出さないかは自由
 ....
深夜、男友達から『お前のことずっと上海してた』と電話。ひどく
驚き、『ごめんなさい』とだけ応えて電話を切る。自分の言動を振
り返り、しばらく彼には会わないでおこうと決める。図らずも点と
点 ....
おいっ お前
そこのお前だ!
お前は「世界」という単語を使って
詩を作っているだろう
だからいつまでたっても
ウダツがあがらないんだ
少し人に優しくされただけで
「世界は優しさでできてい ....
太郎冠者さんの自由詩おすすめリスト(72)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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