――ペルー・リマにて――

ミラフローレスの夏の朝は
パッションフルーツジュースの
なめらかな甘い黄の香りがする

1月の夏は
どんよりした曇天の下で
眠りのように紫立った
ライラッ ....
雲が波なら
僕たちは深海魚だ
深く、深く、
差し伸べられた手も届かない場所で
温もりも知らずに
窒息している

月明かりは
マリンスノーに似ている
それはただの幻想で
本質は
 ....
夕食を済ますのが遅くなったのと
戸締まりをいつもより念入りにしたからか
終電車に乗り遅れ
とぼとぼと我が家に逆戻り
こんなに夜遅く
電車に乗って
朗読を聞くために
外出す ....
たまたま読み返してみて、自分でとても面白かったので当時の書き込みをほぼそのまま投稿してみます。
僕のサイトの掲示板の、2002年11月の過去ログです。
もえさんは、某中近東の国の元大使館員。ある事 ....
ハマダラカを
駆逐しようとして
浜口虎之助は死んだ
農園で脳炎で死んだ

彼の一人息子は
カイゼル髭を蓄えても
いつも腹が鳴っていて
形見の蝦蟇口は空になり
パンの耳も囓れな ....
ぼへらっとテレビを流していると
詩のボクシングを番組でやってる
対戦する人
対戦する詩
対戦するための 態度

アナウンサーがいる
板金業者がいる
学生
主婦
カリスマ

職業 ....
口をポカーンと開けて立ってる人がいた
あの中から何がでてくるんだろう
ずうっと見てたけど何もでてこなかったから
きっと王様だったんだよ
だって、バカ男、口をポカーンと開けてたら
大事 ....
 

  父は帰ってこなかった
  後で知ることになるが
  街の花柳界で板前として働いていたようだ
  華やかなところだから飲む賭つ買う
  生活を送っていたらしい
  ぼくた ....
記憶の中の森で
一羽の鳥が巣立ちする
遙かな大陸に向かって
記憶の中の街で
柔らかい雨が舗道を濡らす
恋人たちを祝福して

あの火曜日の朝
私たちの街は一瞬で崩れ去った
あの日か ....
浅見 豊さんのおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミラフローレスの夏の朝- Giovanni自由詩3*18-4-3
深海の生物は涙を知らない- いとう未詩・独白14*05-4-27
おそらくはそれすらも平凡な日々の欠片- あおば未詩・独白1*05-4-19
明日に架ける橋〜Sail_on_Silvergirl〜- クリ散文(批評 ...205-3-24
それからの孤島- あおば自由詩305-3-16
ポケット- umineko自由詩3*05-3-12
- バカ男自由詩4*05-3-5
その血もまもなく滅びようとしている- 天野茂典未詩・独白2005-2-16
街(神戸より)- 藤原 実自由詩504-1-10

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