橋を渡る
ここから先であえて水の味を嘗める
遠い背後で冷たくなった人びとは
絶句したまま 熱い指を池の面に浸す
最初から順番に数を数えて
今日もまた
汚れた者がひとり
明日もまた
汚れ ....
深夜の駅のホームを飛び降りて
線路の上に独り立ち
北風に吹かれながら
オリオン座の方角へと吸い込まれるように
敷かれた線路の向こうに待つ明日を
全ての葛藤を貫ぬいて光る眼差しで{ルビ睨=にら ....
窓辺のてーぶる
並んだふたつの影を朝日に落とす
じゃがいも・いちご
似ても似つかぬ後姿の影を背に
似た たましいの まなざしそろえ
窓の外に光のたまる
明るいほうへ *
....
眠ってるそうではなくて沈黙よあなたを葬るながいまばたき
肉食の僕を嫌いと言うきみもすでに世界に捕食されてる
夜遅く広い畑に穴を掘り埋めるという名の行為を見てた
寄り添って ....
天使の羽根もぎとって、
あそこで泣いてる子供の背中に
そっとつけてあげたい。
葉の落ちた街路樹
居酒屋の提灯
放置自転車
足早に歩く女
遠くの東京タワー
そんなものを眺めながら
あてもなく 街を歩く
この気持ちに 孤独と言う名前をつけた奴は ....
蒼い花がすきだよ
キャラウェイ
猫の名前
大きな星が一人いるよ空に
一匹の犬が
死にそうだよ
誰か
聞いている?
わたしの見えない声
蒼い花がすき ....
金曜日がおわった
一週間が長い
精神病を患ったからか
初老の痛みか
『詩は青春の文学である』
と関根弘はいったが
詩はだから宇 ....
小指を口にひっかけて
人差し指で垂れ目をつくる
ほら、こんなにおかしい
薬指で鼻を上に向け
やり場のない親指と中指
ほら、やっぱりおかしい
お前、ちっとも笑わないね
そう ....
さざんかの花になって
そっと待ちぶせ
してみようか
寒いところ 帰ってくる君を
一番に出迎えてあげたいから
「おかえりなさい^^」
被爆者二世の
おじさんは、アメリカ人に
「広島ってまだ荒野なの」
と問われる度
なぜ知らないのかと
聞き返す事にしたのだ
と言う
謝らなくたっていい
何千と言う米兵を救ったと
....
「焼ぁ〜き芋ぉ〜、
石焼ぁ〜き芋、焼芋ぉ〜」
日も暮れた
裸木の並ぶ川沿いの道を
赤ちょうちんの焼芋屋が
ゆっくり ゆっくり 歩いてく
後ろからもんぺの{ルビ懐=ふところ ....
貴方との再会はいつも冬・・
冬が苦手な私の冷えきった心を暖めてくれるかの様に。。
私の想いが貴方を引き寄せるの?
それとも・・・
愛してる
今でも
夏から秋へと移り行く風の匂いとともに ....
はじめに
話し合いの仕方、を、考えてみる機会があったので、考えてみた。
否定しなければ、議論ができないなんて、さみしいので、
うまい話し合いの方法はないものか、なんて。
『話し合いの仕方、 ....
ダンスに浮かれて
青い悲しみを散らそう
輝く風に身をまかせて
凍える心を暖めよう
君が言った「限りなく闇に近い箱」を
見つけたときには
君の汗のにおいと
閉めきったカーテンだけが ....
それがほしいのだという
網の籠を背負って
捕まえて入れるのだという
静かな息に
舞い上がり漂ったのち
重さを感じて落ちてくる頃に
掴むのだという
小走りに途切れて
靴音の後ろか ....
例えば空に大きな雲があったとして
例えば砂場に子供が描いた夢があったとして
雲の行方も夢の容も決める事なんてできっこない
例えば君がいたとして
目の前に僕がいるとして
....
忘れていたわけではなかった
意識の表層に無い、喪失
痛みとその必然
その不可視、恐るべき不可視
ペダルを踏みつづける、失ったものを追いかけて
太腿を襲う痛みを脇腹へ捻じ込みながら
走る ....
ひろよさんのおすすめリスト
(108)
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日付
水瓶座の朝と夜
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優しいひとへ
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大覚アキ ...
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イグチユ ...
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未詩・独白
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自由詩
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春日野佐 ...
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月山一天
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散文(批評 ...
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04-2-12
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40+*
04-1-10
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03-10-5
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朝倉 一
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03-7-6
1
2
3
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