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中心へ向って途絶えない無数の
緑の中に駈け寄って

眼の後ろで呼ばれた光は
しだいに
向かい合わせた最後の場所で
塵に変わりゆく扉に刻まれても
痛みのオウトツを識らない

薄まら ....
4月に君は

野良猫みたいにたった独りで

僕1人の部屋に来て

君はなんにも言わないで

すぐにそこを出て行ってしまって


真っ白な 真っ白な壁に

最初に飾るものが ....
  あたしのすきな、言葉がありました

  あたしのすきな、人がいました
  
  あたしのすきな、声がありました

  
  あたしのすきな、名前がありました


  あたしのき ....
大人になるってなんですか

割り切ること
諦めること
見て見ぬ振りすること
我慢すること
妥協すること

こんなことの全てが苦もなくできてしまうのが
大人なのだろうか
それとも苦し ....
うちにはレアがいます

飛べないことはあたりまえなのに、コンプレックスです

だけどいつも前向きな彼女、その背中にのって

今日は 鳳凰の羽を買いにいきました

きらびやかなローブをつ ....
よく晴れた昼過ぎ
満開の桜の木陰にすいよせられて
黒い幹に{ルビ凭=もた}れ腰を下ろしていた

桜の花々は音もなく風にざわつき
ふと 辺りを見わたすと
桜の{ルビ蕾等=つぼみら} ....
夕暮れに
ひめりんごの花弁が
雪のように散ってゆき
落ちた先は
あの子の眠る
寒い土の上でした


最期の言葉も
交わさぬまま
突然
冬空へと消えた
一つきりの ....
まぶしいくらいの陽光が

ジリジリとアスファルトを焼く

左肩にのしかかるリュックサックの重みは

4月にしては暑すぎる街に似ていた




コンクリートの中で咲く 黄色の花 ....
心が暗雲に覆われた時には
「透けた空から見守る誰かのまなざし」に
自らの汚れた卑小な裸の心を
ありのままに投げたしたくなる

そんな時、友の顔を想い浮かべては
いつかの語らいの夜を思い出す ....
ふらふらと
さまようのか
群集よ
醒めている目を閉じて
開いている口を噤んで
ふらふらと
朝から 夕へ
夕から 夜へと
たださまようのか
群集よ

君たちはまぼろし
まぼろしの ....
君と別れるに至った理由
別れを決意した瞬間 十二分に理解していたつもりです。
それでも時間がたつにつれて
大好きだった君のプラスの引力が
僕の心を引き寄せて離さない。
君とのシアワセだった時 ....
君に伝えたいことがたくさんあって
電話しようと思って君の電話番号をディスプレイに表示してみるけど
どうしても発信ボタンを押せない

僕からの着信コールを見て君はどう思うだろう

不安がよぎ ....
今朝も電車の中で
僕はすし詰め
くたびれた背中のお米達に
すき間なく囲まれて
まぐろの気持が少しわかった

目を閉じると
あのきれいな木目の板へと
運ばれてゆくのを感じる

「 ....
橋を渡る
ここから先であえて水の味を嘗める
遠い背後で冷たくなった人びとは
絶句したまま 熱い指を池の面に浸す
最初から順番に数を数えて
今日もまた
汚れた者がひとり
明日もまた
汚れ ....
深夜の駅のホームを飛び降りて
線路の上に独り立ち
北風に吹かれながら
オリオン座の方角へと吸い込まれるように
敷かれた線路の向こうに待つ明日を
全ての葛藤を貫ぬいて光る眼差しで{ルビ睨=にら ....
窓辺のてーぶる
並んだふたつの影を朝日に落とす
じゃがいも・いちご
似ても似つかぬ後姿の影を背に
似た たましいの まなざしそろえ
窓の外に光のたまる
明るいほうへ   *

 

 ....
天使の羽根もぎとって、
あそこで泣いてる子供の背中に
そっとつけてあげたい。
葉の落ちた街路樹

居酒屋の提灯

放置自転車

足早に歩く女

遠くの東京タワー

そんなものを眺めながら
あてもなく 街を歩く

この気持ちに 孤独と言う名前をつけた奴は ....
小指を口にひっかけて
人差し指で垂れ目をつくる

ほら、こんなにおかしい

薬指で鼻を上に向け
やり場のない親指と中指

ほら、やっぱりおかしい

お前、ちっとも笑わないね
そう ....
さざんかの花になって
そっと待ちぶせ
してみようか

寒いところ 帰ってくる君を
一番に出迎えてあげたいから

「おかえりなさい^^」
被爆者二世の
おじさんは、アメリカ人に
「広島ってまだ荒野なの」
と問われる度
なぜ知らないのかと
聞き返す事にしたのだ
と言う

謝らなくたっていい
何千と言う米兵を救ったと
 ....
「焼ぁ〜き芋ぉ〜、
 石焼ぁ〜き芋、焼芋ぉ〜」

日も暮れた
裸木の並ぶ川沿いの道を
赤ちょうちんの焼芋屋が
ゆっくり ゆっくり 歩いてく

後ろからもんぺの{ルビ懐=ふところ ....
貴方との再会はいつも冬・・
冬が苦手な私の冷えきった心を暖めてくれるかの様に。。
私の想いが貴方を引き寄せるの?
それとも・・・

愛してる
今でも
夏から秋へと移り行く風の匂いとともに ....
ダンスに浮かれて
青い悲しみを散らそう

輝く風に身をまかせて
凍える心を暖めよう

君が言った「限りなく闇に近い箱」を
見つけたときには
君の汗のにおいと
閉めきったカーテンだけが ....
それがほしいのだという
網の籠を背負って
捕まえて入れるのだという

静かな息に
舞い上がり漂ったのち
重さを感じて落ちてくる頃に
掴むのだという

小走りに途切れて
靴音の後ろか ....
例えば空に大きな雲があったとして

例えば砂場に子供が描いた夢があったとして

雲の行方も夢の容も決める事なんてできっこない


例えば君がいたとして

目の前に僕がいるとして

 ....
忘れていたわけではなかった
意識の表層に無い、喪失
痛みとその必然
その不可視、恐るべき不可視

ペダルを踏みつづける、失ったものを追いかけて
太腿を襲う痛みを脇腹へ捻じ込みながら
走る ....
ひろよさんの自由詩おすすめリスト(87)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
楡と扉- 藤丘 香 ...自由詩30*05-5-16
ラストスマイル- 蝶番 灯自由詩205-5-15
フリージア- 蝶番 灯自由詩205-5-14
大人になる- daughter自由詩205-5-7
ガラスのコスモス- 蝶番 灯自由詩205-5-1
桜の蕾を手のひらにのせて- 服部 剛自由詩10*05-4-30
花の墓標- 嶋中すず自由詩43*05-4-29
ダンデライオン- 蝶番 灯自由詩205-4-29
「約束の日」の彼を胸に- 服部 剛自由詩7*05-4-26
群集挽歌- 岡部淳太 ...自由詩4*05-4-24
思い出は美化する- daughter自由詩205-4-14
電話- daughter自由詩705-4-9
すし詰め- 服部 剛自由詩11*05-2-28
水瓶座の朝と夜- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-6
迷える若人へ_♯2- 服部 剛自由詩8*05-2-5
早朝の青空に消ゆ_みすずノ星の_澄んだ瞳に見守られ・・・- 服部 剛自由詩12*05-2-1
鎮魂歌- 大覚アキ ...自由詩2*05-1-28
風穴- イグチユ ...自由詩305-1-24
にらめっこ- ベンジャ ...自由詩4*05-1-20
さざんか通り- 春日野佐 ...自由詩3*05-1-12
戦後60周年- 月山一天自由詩7*05-1-5
婆ノ衣- 服部 剛自由詩13*04-12-19
秋の香り- みんと自由詩104-8-24
ふうりん- 香澄 海自由詩504-2-12
蛍追い- 藤丘 香 ...自由詩40+*04-1-10
自分を決めるのは自分。- 神樹自由詩103-10-5
ここにいる- 朝倉 一自由詩303-7-6

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