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時計が
ストロボみたいな一瞬の瞬きで
一回転したりするものだから
慌てて飛び起きる
格好だけして
頭では遠くの花の群れるイメージを
深さで
あくびと一緒に出た言葉が
つららの丸さで凍り ....
握っていた手のひらを開くと零れていくものがあったので
僕はどうやら何かを、どこかに忘れてしまっているらしい
記憶をひも状にして木の枝に引っ掛けて、登る
どうしてもたどり着けない


アゲハ ....
あたたかい あさ

濡れた地図の上に書き込んだ名前は
滲むように、消えた
始まれない私は
いまだにまるい船の上です


 警笛は
 遠い雲のこと
 進まずに消えるのは
 あの空へ ....
埃を振り払う
ような、仕草で
無駄に積もった言葉を落とす
指先でそっと拭き取れるくらいの
そんなくらいでも、涙に変わってしまったりする

流星のようなさよならで
ほんの一瞬で暖かいくらい ....
道順を、思い出している途中
まだまだ、窓が開かないので


軋むような音が聞こえて
当り障りの無い、そんな
眠れない夜がありました

覚えている
草の葉の匂いと
爪先立ちで空に消え ....
子供達の笑い声が響きます
夜の頃、寒空の影のあたりで

冬の薄皮の下、破れそうなぎりぎりのライン
ジャケットを探す手で
ため息の縁をつかんでみる
思いのほかよく伸びるそれを
つま先まで引 ....
青い窓
と、部屋
泣きそうになるその人が
もう飽きたかのような指先で
コップの端を噛んでいる


くたびれてしまった
すこしねむってみたいな

そんな具合に
どこかから雨漏りがし ....
さようなら、晴れる人

暮れ際の暖かさ、名残、手のひらの名前を
呼んでいる、聞いている、思い出している
花びらの震える下で潜り抜けた門を
指先で触れるくらいの気配で通り過ぎる
一度過ぎた言 ....
どこにでも
約束は無いとして
真夜中で
月の沈む場所
緩やかな寝息で
どこへ落ちていく私にも
約束できる
ものは無いとして


少し
はぐれる


月の端を狙撃して
落ち ....
寒がりの猫の丸い背中
繋がった手と手の行方とポケットの中
氷面を渡る
ような
流れの中で目を閉じる


おーるうぇいず・こーるど、の
僕の足跡の
爪先が少しくぼんでいること
君は気 ....
そうして
僕らのこれまでの順路を
紙の上に書き出してみる
その上に雲なんか浮かべたりして
無駄に力を入れて笑ってみたり




過ぎ去ったあとで
自然に昔話ができれば
それはそれ ....
すこしだけ、遠くを考ることにして
足元の言葉など
深めの空へ向けて投げる
そこまで
届いた音を見届けてから
ぼくの窓からロケットを打ち上げる


高いところ
見渡せる、空が近い
た ....
向かい風の吹いている
地図の上です
収縮と膨張を繰り返す波打ち際の
緩やかなカーブをなぞること
波音は届かずに
待ち焦がれるばかりの



海岸線が近い
そうで
少しずつ僕らに迫 ....
岡部淳太郎さんの霜天さんおすすめリスト(43)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
するりと、世界が- 霜天自由詩205-3-14
アゲハチョウの航路- 霜天自由詩205-3-12
浮上するサイレン- 霜天自由詩705-3-10
流星のようなさよならで- 霜天自由詩705-3-5
その途中- 霜天自由詩605-3-4
転換点- 霜天自由詩305-3-2
緞帳- 霜天自由詩205-2-24
さようなら、晴れる人- 霜天自由詩1305-2-20
真夜中の隅- 霜天自由詩1205-2-8
おーるうぇいず・こーるど- 霜天自由詩605-2-4
通り雨が過ぎても- 霜天自由詩1505-1-30
ロケット- 霜天自由詩705-1-28
白い音の手紙- 霜天自由詩2605-1-13

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