あまいものがあまいまま、
あるからくるありとちがって
ぼくはあまいきみがあまいままいなくてもそばにいるよ・
ずっとずっとそばにいるよ
ずっとずっとここにいるよ
あまいものがあまいまま、
あ ....
 哀しい事件の起こるたび
 想像せずにいられない
 あの崩れ落ちる父の母の
 それが
 自分だったらと

 私はまだ失ったことがないから
 あるべきものを
 まだ失ったことがないから
 ....
不揃いな足音は鳩 鳩 鳩の
何かを象徴して下さることを願った赤い皴の寄る足でした
逸らした塞いだ目に耳に染み付いた 赤の皴 皴 皴に
自らの底面の砂利を明け渡す為ベンチの上面へ足を抱え上 ....
「こんな街から来たんだ。」
「そうよ、びっくりする?」
お尻の大きなエンジェルはきれいな化粧をしている。

レストランで食事をすませ、外に出る。
小さな子供が近づいて手を出す。
「GIVE ....
 とある日
 父と母はSEXをする
 うらぶれた
 障子の影で

 佳き日の御縁で
 迎えられた若い女性は
 しかし
 戸籍に入れない

 「ちゃんとした
  跡継ぎが産めるかど ....
左側のはたちが痛い
咀嚼するたびに じいんと痛む
甘いものばかり食べていて
気づかなかったけど
上も下も上も下も
みんな
中も外も中も外も
すべてが
ほかには何にも食べれない
二十歳 ....
 ●砂上の愛

「できちゃったの」
「じゃあ、愛しあってることにしよう」
おおきいにんげんの明日は
ちいさいにんげんが掌握する。
いくつかの理由で。
だからちいさいにんげんが
おおきく ....
すっかり深夜になった
僕は赤外線にうつるほどの体温だけで
あるこうとおもう
電気の音が重くてめまぐるしい
ほんとに

コンセントのぬけた部屋で
おおいと呼んでみても
きこえないんだ ....
やがてそれは灰に変わる 知っていたからわざと取っておいた

みせびらかすなんてとんでもないことさ
その本も人形も報道向けにわざと配置しておいたんだよ

例えばそれを星に例えてみよう

星 ....
今私は
おそれているのではなくて
うきうきと心おどっているのだ

おそれとうきうきは
生き別れの双子みたいに
よく似ているから


今私は
おそれているのではなくて
うきうきと心 ....
 運ちゃんと人は気軽に言う。「うんうん、あの人の旦那さんは長距離トラックの運ちゃんやってるんだって」みたいに。正確に言おうとすると、それは「うんうん、あの人の旦那さんは長距離トラックの運転 .... ドがドーナツのドじゃない と知っている彼は
どんなに努力したって叶わないことを繋ぎとめる為
いつまでそのヒモを握っていればいいのか本当は知りたくない

レがレモンのレより遥か高濃度に市場をにぎ ....
亜由美ちゃんの三回忌に行った
三年前、目黒の葬儀場でおばさんが言った
『みんな亜由美の分もがんばって生きてください』
という言葉。
今日はおじさんや、おばさんと、みんなでごはんを食べながら
 ....
僕はおなかが空きました
もう7ヶ月以上もガマンして
ぺんぺこりんに飢えてます


「おすわり」
「おて」
「おかわり」
「ふせ」

そろそろ「おあずけ」解いてください
 
知られたい秘密だってある
けれど口を一の字に結んで
茶封筒と共謀し
あの人の妻 の
手元をすりぬける

キッチンのテーブルでは
ブティックのダイレクトメールが
あの人の妻 に
 ....
歩道では色を楽しむ。まあ、映画や本、音楽に比べると、何も言わない子供みたいだからだ。

アーケードの花屋さんが、「おべんきょーしますよー」と伝える。
子供の頃、「お花畑に案内する」と言って、近所 ....
強がりがどんどん本当になって
日付変更線が迫るときすれ違うとき
もっとも不幸になり
次に風が吹いたら灰になって散ろう
穴にいろいろいれよう。

となりの ワン ャンが
わたしの パンを
 ....
生温いなら

フェルミオンだけ

食えば




夜通しなら

頭とれると

思ってるん




2人なら

でんでん虫

欲しいんか



 ....
好きになった人から
不可視のビームが突如発射
星の様には輝いていない
空の様には広くはない
されど境界線さえ見当たらない
不可視のビーム

だから近づけない
ビームに触れて痛い思いをし ....
   
三日月1号線は
全ての痛みを解いてくれる
ここではないどこかへ行ける
らしい
東に向かって走る
それだけで

僕は毎日のように
日常57号線を
行ったり来たりしているの ....
木漏れ日の美しいベランダの際で
娘ははしゃいでカーテンにくるまる
私の綻ぶ顔を誘い出そうと
自分の顔をわざと覆い隠すようにして
声を上げて笑う

南の風は
私の深い溜め息と溶け合って
 ....
ANA


おちる
どこまでおちる
ANA
だった


はんきょうも
らわわわとなくなり
すぅーんすん
ひらたく


そうだった


ANAがいちばん
やばいのは ....
  げんまい


China Store
は知名商店
県立病院のはす向かい
時刻表が意味を持たない島の
まだ暗い時間から
白衣のままのインターンが
パンや牛乳を買って

{引用= ....
暗示のような効果をもって始められた
人の足並みがそろっては古い橋を壊すように
この鏡みたいな水面を覗き込んでから
退屈な儀式は終わりに向かっていく

U字型の座布団を敷いて黙って座って
 ....
北風が かたく きつく しめつけてしまえば
少しは私も落ち着くだろう
冬の空から放たれる薄い陽射しの中で
動かない空を見つめていた

冬の空には何かがある
いじらしく思わせる何かがある
 ....
けむくじゃらの皇子たちよ
湖に沈んだ教会の鐘が鳴るとき
おまえたちは浮上する
というのは別な伝説だったかもしれないが

森の奥の洞窟の冷たい水の底
置き去りにされたままの
水の指輪を探し ....
変わった面構えだ。
へんてこりんなその顔は
エンマコオロギを見慣れた目には
ほとんど奇形に見えるくらい。

ミツカドとはいうけれど
確かに三角といえば三角だけど
角張った顔は
ミツカド ....
ぐっとこらえてつかまって
やっとここまでたどりつき
ひょっとこまでもついてきて
ちゃのまでもちつきおちついて
ちゅうとはんぱでおわっちゃえ
大根の葉の傷
葉と葉の下で 濃い緑色になっている葉

信号待ちで
隣の男性は
白髪と そうでないところ

あなたはもう白髪の生える頃だ

葉は 思ったよりやわらかくざらざらで
あな ....
あたしの前に立つ貴方は
いつも不機嫌で
疲れていて
そんな貴方を
出迎えるだけの毎日に
いやけがさしたと
いう君の抗議は
ギィーギィーという金きり声で
ぼくをいっそういらだたせた

 ....
示唆ウゲツさんのおすすめリスト(121)
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