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昨日をかばんに詰め終えた
坂道 秋の木立 四種類の蝉の歌
清掃工場の煙突と浄水場のタンク
ダンスを始めた稲穂たち
鎮守の丘と用水路
高速道路の高架橋
思い出の風景をぜんぶ閉じ込 ....
文脈を無視して進む身勝手な言葉をぜんぶ君にあげます
寂しいと脳が足りないふりをする
抱かれたいのは骨の奥まで
くもをたべる透明ないきものが
空に住んでいます
優しいナイフで切り開いて
あの日 歓声をあげて
逃げ水を追いかける
おさな子はぼくですね
ちっともつかまえられないのに
追 ....
虫取りの子たちが
アジサイの茂みに見え隠れする
夢の色を追いかけて
おおきくなってしまった
ぼくは
その動きをなぞることができない
思い出して叫んでみても
ブランコの揺れと ....
瑠璃色 空がはぜる
祈る子の贖罪がおわって
世界に太陽を取り戻した
水面に満ち足りて
みなぎる光を
トンボたちが拾っていく
きらめいて
またふりまいて
運びきれない
....
雨を欲する街が
コンクリートのサバンナだとしたら
ぼくは群れからはがれた
いっぴきのガゼルになって
待ち伏せていた風に食われる
舐めてもいいよ、と
赤い花々のうつわがひらき
惹か ....
雨を聴くひと
土を嗅ぐひと
奏でられる調べには限りがある
奏でられない調べを夢にみすぎて
からだを置いてきた場所を
遠ざかってしまう
胸の奥には想像上の内臓があって
白いバラ線に ....
朝の訪れるたび
切り離されたからだを思う
昨日との交信が途絶えて
寄る辺ない
なまぬるい風に
輪郭を確かめる
季節がしみこんでくるのと
季節に染み出していくのが似ている ....
うつくしい季節です
赤い花は風に千々に、
報われないとか
叶わないとか
そんな怨み言とはかかわりなく
身を任せてゆきます
昼下がり、ぼくは自ずから
人並みに戦々
立ち向 ....
踊りましょう、と誘いの蔓をはりめぐらせて
日没前のクレマチスが笑った
思い出せるだけのメロディを
イヤフォンから流し入れて
電子化されたそれらすべてに
からめとられた夕暮れ
何がしたい ....
雨つぶに擬態して空からやってくる
ひとつひとつを
見逃してはならない
空想がはなはだしいので
傘を置いてきた
今頃は線路をたどったどこかで
だれかのものになっている
夏の身体はよ ....
もめんの色
出会い
かりそめ
息をつく
蒸気をとおして
戻すつながり
熱さまし
衣ずれ
目的地
季節と、契る
ちらばった雲に
指をさして
たちばなまことさんの橘あまねさんおすすめリスト
(72)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜に歩けば
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橘あまね
自由詩
9
10-8-26
眠れない夜の二首
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橘あまね
短歌
6
10-8-23
夏の完結
-
橘あまね
自由詩
22
10-8-10
八月の子ども
-
橘あまね
自由詩
21*
10-8-2
夏が満ちる
-
橘あまね
自由詩
14
10-7-17
ネイチャー・小暑
-
橘あまね
自由詩
10
10-7-9
真夏を待つ
-
橘あまね
自由詩
10
10-7-6
alt
-
橘あまね
自由詩
28+
10-6-27
駅前通りの宇宙的考察
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橘あまね
自由詩
11+
10-6-23
夜型生活者の梅雨晴れ
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橘あまね
自由詩
6
10-6-23
夏至
-
橘あまね
自由詩
4
10-6-21
はじめて海をみた記憶
-
橘あまね
自由詩
14
10-6-19
1
2
3
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