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人の一生を例えるとするならば、
それは砂時計だと
わたくしは思うのでございます
さらりさらりと落ちていく砂は
まるで止まることを知らない
非情で無情な時そのもので
砂を閉じ込める硝 ....
空が白んで、今日も一日が始まります。
有機物であるはずのわたしはまるで無機物のように
さしたる感慨もなく、ただ白む空を眺めます。
雀が一羽、飛び立ちました。
白んだ空が、眩しさ ....
ポロリと涙が一滴、
黄色いレモンの上、
滴る果汁は酸っぱくて、
まるで今のわたしの心のようだと、
微苦笑し、
酸っぱいレモンの果汁を一舐め、
やっぱり酸っぱさに目を細め、 ....