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桐の葉に 雨が降れば
涙なく 声なく
唯一人
流るる窓の滴に心あてなく さまよい出でる
あなたが何処に居ようと
わたしが何処に居ようと
生命だけしか上げるものが ....
或る 雨の朝
しぶきに打たれる鋪道の
流れる水の勢いを 感じながら
あなたを久しぶりに思った
夏の始めの山は緑だから
美しいし
君は 緑の年 ....
何時も
碧く拡がって
動くとも見えず動き
光るさざ波が 僅かな物語を示す
岸壁に立って
私が居る
スカートをひるがえす
いっそ このスカートが風をはらんで
海に ....
特別に悲しいという訳でもない日
行きつけのショッピングビルの喫茶店で
夜のムードなソフトジャズが
無機質に聞こえる 寂しさ
スプーンで掬って 舐める
ウインナーコーヒーの ....
飛びこまないか
と貴方の声が 重かった
飛びこまなくたって
水面に 映った顔に見入るだけで
水底に横たわれる
と私の声が かわいていた
ときのすぎゆく早さは
相寄 ....
にぎわう大通りのバス停
心無しか暮方の鼓動
増したような
とり巻く人影に
女の脚がふとためらう
(昨夜、踵にオリーブ油をぬらなかったけど……。)
コンサートホー ....
平成二十七年三月エディオンアリーナ大阪
椅子席S八千八百円のシートに
午前十時前から座っていた
切落とし牛肉と玉子焼き、コールスローサラダで作った
焼き肉弁当を黙々と食べなが ....
お風呂あがり
冷蔵庫から取り出すモノは
麦茶と 化粧水
冷たさが掌に残って心地よい
いつもなら
美容液とアイクリームをすっ飛ばして
乳液だけなのに 今夜は
スキンケ ....
一雨ごと秋が
次第に充ちて来る
野道行く行く
さらけ出す
心一つは鋭きものと今更に知る
(西山は しぐれするらし一陣の風渡りたり
道端、草葉にやすむ糸蜻蛉)
....
波が かすかに鳴りながら
ふともらした悔いのことばを
嘲笑う
そう 確かに
人を愛したことを悔いるなんて
つまらないことだった
憶い出させてください
....
どす黒く
ゆり返しながら
波よ
おまえの大きな いざない
貞操のない女の
ほんのちょっぴりした悔いの
ほろ苦さ
海は いつでも生暖かい
妙にがっちりして
....
野の花の 優しさが
あなた
一ふりかえり見る
広漠とした 高原の葉ずれの音に
それは
しみこみ 又はねかえり
幻影の様だった 稚い愛
北方に 連なる山はだが ....
ルルカ newさんのリリーさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
窓辺
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リリー
自由詩
7*
23-10-29
雨の朝
-
リリー
自由詩
10*
23-10-14
海
-
リリー
自由詩
9+*
23-10-4
水曜日
-
リリー
自由詩
14*
23-10-3
湖と蝶
-
リリー
自由詩
3*
23-10-1
女の脚
-
リリー
自由詩
4*
23-9-23
花道
-
リリー
自由詩
4*
23-9-19
戯言
-
リリー
自由詩
5*
23-9-18
あき
-
リリー
自由詩
10*
23-9-16
潮騒
-
リリー
自由詩
8*
23-9-14
波止場
-
リリー
自由詩
2*
23-8-27
星のない夜
-
リリー
自由詩
8*
23-8-24
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