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雨の跡
熱射を過ぎて不確かに薫る夏の断片
色さえ濡れた世界は
モノクロームに限りなく近く
静かに路上を伝う
分岐する世界の壁が壊れるとき、わたしはユートピアを求めてまた飛び立つだろう
{引用=銀色の月を砕いた細雪
虚飾の街にも、しんしんと
上野発カシオペアはふるさとゆき
すれちがう旅人のなつかしいアクセント
耳の奥では遠い遠い子守唄
かあさんの声、 ....
半分の月
半分の私
半分の影
半分の嘘
半分の過去
半分の夜
半分
しかわたさない
半分の罪
私は
_
畏れるな
羽根はすぐそこだ
雨の日の夜の校舎は
まるで水中のようだった。