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顔もわすれたのに憶えている声


その星を物語だと想ってる


言葉を知る前に聴いたモノローグ


あなたのあとがきに揺れている木陰


お話が終わってもまだそこに居る
星光るタンスの奥に猫の国




風の夜メロンの飴を売りに来る




ねじれてる瞳の中のお菓子箱




裁縫を教わる度に消えてゆく




梅雨のこと傷つけ ....
人の瞳にだけ映っていた幻


からっぽが呼吸している無風の箱


各々のどうしようもなく遠い個々


花畑みたいな色の花が咲く
辛丑(かのとうし) 牛も辛いが 自粛する

泣きぼくろ 愛した君の 三番目

真っ白な スケジュール帳 もう二月

ペンギンは 鳴かず飛ばずの にんきもの

帰れない パンダの気持ち  ....
ドーナツを選んだ夏がなつかしい


深海が仄かな星のなかにある


ほんとうのこと カーテンは風に揺れ


虚数軸方向を見る虚ろな目


一生のお願い一緒に願いたい
テレビから鈴虫届く午前四時

過ぎてなお白に蒼差す蕎麦の花

しみ豆腐卵にとじられ杖に葱

欣ぶと小糠雨降る草の秋

入口の分からぬ銀行実南天

善きものと小さきものの蛍草

 ....
止まらない口から熱湯この気持ち


上を向きみんな口あけUFO


心臓をぎゅっとにぎられ恋である


貼り紙を貼りたいほどの横恋慕


針を刺し縫いたいほどのスキャン ....
あなたとの糸が終わった冬の服


正しくはないけど楽しかった日々


空っぽな瞳の奥の海になる
母親の 背中に逃げる 初対面

悲しみが 言葉に出来ず 蕁麻疹

どうしたの わからないから 泣いている

ミサンガに たくす願いは 週替わり

肩車 世界で一番 高いとこ
おしまいの先で出会った物語

文脈で星を繋げる帰り道

余白のなか 猫がすやすや眠ってる
だれもいない実験室に雪がふる

可能性ゼロにはなれずに暮らしてる

良いことがなんにもなかった日のココア
初めての恋をしているひとの声

ものすごく笑顔なわたしになっている

ゆうがたの猫にささげるかつおぶし
あなたには雨は全然似合わない

水底に綺麗でかなしい夜がある

傘を差す 君の涙を守るため
歩いてく良い子の眠るこの星を

きみが来た晴れた夜からまっすぐに

現実と夢のあいだの空だった
クーヘンさんの川柳おすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おはなし会う- 水宮うみ川柳3*21-9-11
ささやきがやさしい- ふるる川柳9*21-5-24
見たい- 水宮うみ川柳7*21-4-20
白と黒- TwoRivers川柳8*21-2-27
三十一億年前の短歌- 水宮うみ川柳5*20-12-21
蕎麦の花- 道草次郎川柳1*20-9-24
秋の蛇口- 秋葉竹川柳220-9-24
日々になる- 水宮うみ川柳3*20-9-19
乳児期の記憶- TwoRivers川柳2*20-1-4
読書- 水宮うみ川柳4*19-10-26
ないではない- 水宮うみ川柳2*19-10-23
ゆうがた- 水宮うみ川柳2*19-10-13
みずいろの夜- 水宮うみ川柳2*19-10-11
あいだ- 水宮うみ川柳1*19-10-10

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