すべてのおすすめ
しずかだ

この部屋で飯を食らい
いくつもの賭けをしているかのように
日々の営みがくりかえされる

この骨肉
とうてい理解しえない
この瞬間
けして手元に置くことはできない
握りし ....
椅子の上、ゆっくりと揺られて
止まらない時計の針を眺める
覚えているはずのない揺り籠の
寝心地を、なぜだろう思い出す

初めて綺麗な心を取り戻せたとき
記憶を旅するストーリーが目の前始まっ ....
窓ガラスに残る雨だれ
通り過ぎる車のライトが
ひとつひとつに色を付ける
桃の実のように淡く赤く
クランベリーのように

雨を吸ったすすきの穂
月にかざすと花が笑う
狐の嫁入りの ....
君が愛していたものをすべて
壊してみてそうしたら
君は君でなくなってしまうのかって
そんなことをアボカドを凍らせながら
思ったりして

蝉の声がする
誰の所為でもない
僕は一人で
影 ....
蝸牛
ひとつふたつと
数えつつ
昨日の
夢へ降り来る光

九品寺より材木座に向かい
ほどなく波が見えて
もう秋のにおい

天道虫
ふたつみっつと
数えつつ
明日の
夢へと還 ....
うれしくてうれしくて
とてもさみしげな青空を背景に
ひとりバカみたいに
笑ってる

とおい記憶をたよりに
あの海へ行けるのか
子どものころなんども行った
あの夢の中

のろいなど
 ....
茅葺き屋根に鳥が舞っております
舞い降りてくるのは雲雀でしょうか
春を尾に引く雲雀でしょうか

茅葺き屋根に陽が舞っております
待っているならススメと云います
陽は待たずススメば夜が来ます ....
表通りの あわただしい正午に
ようやく腰をおろすと
さっきまで 見知らぬ背中が座っていたはずの
この 革張りのカウンターチェアが
ぽっかり冷たい

ーー記憶を失くした 若いピアニストのよう ....
夜になると

いちにち恋をひとつ

棄てようと思って

田んぼの畦道で夜風に

洗われています

やることがほかにないから

しかたがないのです



ここ ....
むかしむかしあるところに大正という村で育った少女がいた
彼女は いつしか百歳を超えて
「敬老会に行っても 最近は若いモノばかりで つまらん」と言い
八十を超えている若い衆が ぐっと笑いをこらえた ....
流した涙や
赤く染まる血が
透明になるまで
過ごした時間

ありがとうは
一億人の心を
結ぶ羽根だって
みんな知っている

ギュッと守られた
お弁当箱よりも
偏ることのない
 ....
現と擦れて詩が浮かび
境と接して死が浮かぶ
現も境ももう近しく
それなら詩と死と
しとしと濡れて
行ける処まで生きませう
現と境の溶けるまで
背負った重荷の露となるまで
背を正すこと、 ....
冷えた春 今日は冷えた春
乾燥が目に見える景色
駐車場の桜の木は視界からずれて
僕は肉食動物 ヘッドライトの光線
その空間しか得られない

心臓を握りながら生きている
意識したくない呼吸 ....
もう一歩も進めないと悟った時
世界は私から視線を逸らした
すべての約束は灰になって
希望の抜け殻と共に風に散った
誰かがそれを自由と名付けたので
幸福の定義も裏返ってしまった
私は確かに誰 ....
夜明け
窓を開けると
薄暗い空に、明星が瞬いている

テーブルに零した、煙草の灰を
手で、掬いとっている
うちに
夜が、終わっていく

春先の
暖かい雨は、降り止み
朝日が、微か ....
  
  
  
  君と僕が出会った時は
  
  深い冬の中だった。
  
  そしてそれは、若き君の晩年。
  
  
  「 あの子を、最後までお願いします 」
  
 ....
牛になって

風にふかれながら

草原を食べていたい



できれば

あなたとふたりきりがいい
半分空(す)いた駐車場が
静かです
風がむやみに
花粉を飛ばしてる
陽射しが細かく崩れて
足元で少し波立ってる

僕たちはようやくの役割を終えて
出口のところで小さく背伸びする
明日 ....
環状につらなった日々、
一日をくぐりぬけるだけの夜は
きっとぼくの忘れてしまった
大切なことの影法師たちだ。

明滅する日々に目眩いたぼく。
かつては天を仰いで待っていた。
変わらず ....
ピンクが似合わない
この体にも
桜は舞い降り
憩う時がある

腕のざわめく
動きに合わせて
花びらのトンネルが
開通する

まるでカーディガンを
羽織る姿は

春しか着ない
 ....
迎えに来てください
{ルビ鴇=とき}色の雨が降る春先に

私は待っているのです
私の胸にはその約束が
したためられていますから
鴇色の雨がふる春先に
迎えに行きますと

いつ 誰がし ....
玉響さんの自由詩おすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題- あおいみ ...自由詩719-8-24
僕が眠りについた後は- 邦秋自由詩3*19-8-23
クランベリーの妖精- 丘白月自由詩219-8-23
からっぽの食卓- 鳴神夭花自由詩419-8-23
夕立、止んで- AB(な ...自由詩819-8-23
潮騒- 立見春香自由詩719-8-23
茅葺きの郷- 帆場蔵人自由詩419-4-3
- ぽりせつ自由詩719-4-3
せんたく- 秋葉竹自由詩819-4-3
かわるもの、かわりゆくもの- るるりら自由詩819-4-1
ハンカチ- ミナト ...自由詩419-4-1
walk・on_12- ひだかた ...自由詩1119-4-1
イチゴチエコ- 朝焼彩茜 ...自由詩9*19-3-31
昨日へ落ちていく日- もとこ自由詩7*19-3-31
桜の樹のもとへ- 長崎螢太自由詩6*19-3-31
【_プラネタリウムの夏の空_】- 豊嶋祐匠自由詩3*19-3-31
戦争- ねむのき自由詩1519-3-31
_- オイタル自由詩319-3-31
朝を叫ぶ- 新染因循自由詩219-3-29
空のクローゼット- ミナト ...自由詩419-3-10
やわらかな約束- 塔野夏子自由詩3*19-3-9

Home