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昨日喧嘩した彼女と小川へ
蒸し暑い中で何時間
喧嘩したっけ
汗をかきながら

小川は澄んでいて
透明な絹が川底の小石をなでているみたい
彼女の足の指はまるで
ボタンに見える
きれいに ....
青空高くリンリリン
田んぼは緑のハンカチ
アイロンかけたて

自転車のペダルを踏みふみ
これから告白しに行く
100%駄目って知ってるし
すごい迷惑だろうけど
アイスだってイチゴだって ....
グレープフルーツの中に
何かがあるんだと思う

沖に出たときの風
外国へ行く船
大切に持ったままの手紙
何度読んでも分からないところがあって
おたがい誤解しているんだと思うけれど
説明 ....
とおいおそらを
みあげれば
いつも
そこに
あをのおと

くも
あめ
にじ
ゆき

おそらは
すべてを
のみこんで

おおきな
こきゅうを
するのです

なみだ
 ....
もう留守録は聞き飽きて
立ちあがり

部屋にある本を
1ページずつ
食べた
あなたのために買った本

それから、
鍋いっぱいのスープを
全部
飲んだ
あなたのために作ったスープ ....
たった今大きな丘を越えてきた足を
くるぶしまで持ち上げてみせた
割れんばかりの音とともに地面はほんとうに割れてしまった
にょっきり生えるこころもち汗ばんで
スカートのすそをつまんでは離し
つ ....
母が心を病んでいると医師に言われてからはや5年が過ぎようとしています。
その1年ほど前から軽うつと診断されて、薬を飲んでいたのですが、どうもこれは「アダルトチルドレン」とか「中年危機」の症状が強いと ....
井戸水を拾って
足音をしのばせて
どうか誰にも
誰にも気づかれませんように    想いを、想いを、想いを
つるべを握って         しのばせて
雨よ、雨           降るのは花 ....
一年生手を挙げるクルブシだけが覚えてるハーメルンの笛


前髪をピキンピキン切ってゆくハサミ歩き出す水たまり春


球体関節人魚のたましい夜中タマゴはつるりと剥ける ....
点描を打ちながら
窓に・風
空に・花
見れば・雲
きん・こん・チャイム

音楽室
古いピアノふるえる
新入生たちの指
柔らか過ぎて

美術室
ももいろの花瓶が立ち上がって
春 ....
ゆうろさん料理をしましたか
ええ、しましたよ
左手 お野菜洗ったので冷えてあかい
右手 あついお鍋を見ていたのでももいろ
今日はどこで
小鳥の巣箱よ
小さなやかんに小さなお鍋
風邪ひいた ....
静かな水面を犯す
色あせた小船
風に運ばれ
流れ

中ほどで止まり
つっと少女が生え

東雲の空を仰ぎ
湖に
か細い背を預け
ざばん


透明なほのお飛び散り
幾多の波紋 ....
海がそっとまぶたをとじる
青い響きの中
かもめは
追撃機のようにまっすぐ堕ちた

手のひらにすくう砂
ランプの芯のようにあたたかい
ぼくは見上げ
あたたかいのは君の手だと知る

浮 ....
もしもここに
うつくしい空き箱があったなら
お風呂のように入って
外を眺めよう
風の吹く
外はやさしいように見える
口笛も吹こう
あの懐かしい歌

箱の片隅には
ヒイラギが落ちてい ....
  僕らという生物
        は
        さみしいシステムで動いている
  あまり言うと何だから言わないよ

{引用=
  雨はアスファルトを打ち続け ....
冷たい井戸の水を汲んだら
とたんに雨が降ってきた
開け放した口に次々と
重たい雨粒が入ったり砕けたりした

久しぶりに自由に飲める水だけど
濡れて帰ればまたぶたれる
痣は青い花のように
 ....
全てを飲み込んで許し
傷つけ吐き出す


片足がほろんでいる男の
肘にぶら下がる女

際限なくせばまり風にうずまく砂は
常に何かを形作ろうとし瞬間
走るように崩れ去り
うめきすら ....
駅へ向かう道すがら
はいいろをした四本足の生き物が
とぼとぼと歩いていた

(   )駅では
列車が遅れていることをみんな知っていて
でも
みんな口をつぐんでいた

恋人たちは
別 ....
て、手を伸ばして
やわらかくてをのばして

その、影
ぼくらに届いて
君は
ぬりこめられて

たいよう
やさしくしずみこみ
耳のあな
つぼみのように閉じ

ふとんを頭からかぶ ....
もちろん分かっていたの
もう、さようならなんだっていうことは
あんなに熱くはしゃいでいたのに
最近はすごくよそよそしいし
ねっとりしていた風も
そよそよ
蝉も鳴かなくなって

ほんとう ....
明け闇に稲妻
白い栞のように

風は慌ててページをめくる
朝を探している


井戸につるべは落とされて
鏡が割れるように
宝石が生まれるように
しぶきは上がる

あたたかい頬 ....
いつか、


絶対に来ない
来ることのないいつかへ向けて

わたしはリンゴを収穫する
重たい実をぷっつとハサミで
ずっしりとしたひんやりが手に
枝はお辞儀をして
チャオ

それ ....
どうして
約束を
結ぶと言うのだろう

つないだ手は
結び目のよう
雨に濡れると
もっとかたくなる

強くひっぱって走った
雨の檻つづく
強くひっぱられて走った
かたく

 ....
暑い
ていうか暑い
夏に鹿児島で観光
無謀

薩摩半島まで行って
池田湖でクルージング
開聞岳を眺めたり
長崎鼻という薩摩半島の最南端も行ったけど
眩しすぎ
暑くてもうどうでもいい ....
ばびゅーんと飛行機で
鹿児島県へ行ってきました

鹿児島県の姶良町というところでした
すこし山の方へ上った周りは農家ばかりのところ
坂道多し

ダンナのおばあちゃんちにお世話になりました ....
校長先生のお話は
いつもとても長く
生徒が一人、二人と崩れてゆく

背筋を真っ直ぐ伸ばしたまま
音もなく倒れ
そのまま影となる

「これで、校長先生のお話を終わります」
その瞬間
 ....

から病んで臥せっていたはずの姉さんが這い出てきた
北の海はすっごく寒かったんだから
カラカラと寂しい音が喉からして
手で青を掴んできたわあんた青が好きだったでしょう
ショウの途中で姉さん ....
きしむ音がするので
地面を見ても
虫が死んでいるだけで
何がきしんでいるのか分からない

きしむ音がするので
遠くを見ても
「きしめん」の旗が出ているだけで
何がきしんでいるのか分から ....
三半規管が爪弾かれる
静寂の
そっと指先が触れない
おだやかな震えない

涙と休符
はれぼったい目とゆうひ

またしばらく
涙は出ない

しんぞう
はい

ちょう
なみ ....
夜がさらりと降りてくる

目覚めない
女の髪のような

さっきまで長く長く伸びていた影は
地面に溶けてしまった

あるく
あるく
よるのみちを

夜が満ちてゆく
そこここに
 ....
たりぽん(大理 奔)さんのふるるさんおすすめリスト(166)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小川- ふるる自由詩9*08-7-14
初夏の告白- ふるる自由詩9*08-7-10
グレープフルーツ- ふるる自由詩9*08-7-8
あをのおと- ふるる自由詩5*08-7-3
さようならです- ふるる自由詩408-7-3
- ふるる自由詩4*08-6-27
わからないことだらけ.- ふるる散文(批評 ...26*08-5-23
しのばせて- ふるる自由詩18*08-3-22
【短歌祭参加作品】「歌を忘れりゃ新品ってコト♪」- ふるる短歌11*08-3-15
- ふるる自由詩808-3-11
ゆうろさん- ふるる自由詩30+*08-2-8
湖にロボット- ふるる自由詩9+*07-12-21
君を- ふるる自由詩12*07-12-4
うつくしい空き箱- ふるる自由詩28*07-11-27
さみしいシステム- ふるる自由詩12*07-10-29
黄色い花- ふるる自由詩12*07-10-24
砂丘- ふるる自由詩21*07-10-18
again- ふるる自由詩16*07-10-8
あさが_くる- ふるる自由詩17*07-9-30
夏よさようなら- ふるる自由詩9*07-9-7
彼女は一冊の詩集を抱えて- ふるる自由詩26*07-9-1
いつか- ふるる自由詩8*07-8-20
約束- ふるる自由詩15*07-8-10
鹿児島へ行った_観光編- ふるる自由詩10*07-7-30
鹿児島へ行った_おばあちゃんち編- ふるる自由詩8*07-7-30
校長先生- ふるる自由詩14*07-7-22
0→1- ふるる自由詩19*07-7-19
きしむ音- ふるる未詩・独白11*07-7-7
静寂- ふるる自由詩1007-7-7
- ふるる自由詩25*07-6-15

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