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衣のすれる音がする
明け方の雲にうすく
細い、オレンジ
つまびらかな膚に
そそいで
横目にそれて

意味もなく
十字をきって
さかさまに
花束を放って
その線上にさいごの
星が ....
瞼のおくに
鼓動がやどって
かなわなかった祈りも
血肉となって
いつか
癒える日を
ゆるさないでいる

それぞれの
さいはてに立って
白い旗をふる
くさはらのそこここは
まあた ....
みたされた気持ちで
穏やかに凪いだ
うみのつめたさを
身、ひとつで裂いた



くらい海面に
ちりちりと遠い
工場の
あかりが散っていって
いつの間にか
ひたひたと素足 ....
凍りながらかけてゆく
つま先の音が
まぶたの裏でひかっている
薄むらさきの血液が花を
さかせていた
降ってはかえる雪の
野は
斑にはるをくちずさみ
ついになった色から透けてゆく
した ....
さかそう
として枯らした
花びら
栞にした、むかし
さわぐ群青を
からだじゅうに
巡らして
残像のキネマ
はだのいろ
埋もれている
今日の
やわいところ
掬って
浮か ....
うすく欠けた月を
つつく
くちばし
埋もれたはねの
なめらかな湿りを
靡かせた風の
まだ
つめたい季節

いちまいずつ
剥いだら
花も
あめをよぶ
春はさらさら
なが ....
ねむらない
夜を、つむぐ指
薄く
するどい鱗のような

きらめきばかり
零れる

ふれあわない
他人を
みすかすための
口びる
たおれる
花の
はかなさを
とうとば ....
もとこさんのむぎのようこさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Morning_Glory- むぎのよ ...自由詩1*20-4-18
くらげの骨- むぎのよ ...自由詩10*20-4-16
comfort__sea- むぎのよ ...自由詩120-2-27
pinhole__fish- むぎのよ ...自由詩9*20-2-16
spring_sherbet- むぎのよ ...自由詩418-4-6
parfum.- むぎのよ ...自由詩518-3-20
架空デトリタス- むぎのよ ...自由詩318-2-5

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