ひとつの憎しみが消えた朝
俺は鎧をひとつ脱ぎ捨てた
鎧はきれいな音を立てて
軽やかな布に変わっていった
こうやって一つずつ
背負ってきたものに別れを告げる
新しく背負う重たい荷物が ....
僕たちの生活を越えて軽やかに言葉が飛んでいくのを見ていた


宝石のような言葉ひろい集め短歌という名の首飾りにする


聞いたことないような言葉ふと呟くあの人にずっと憧れている
意識はふくらみ 肉体から浮き上る
こどもの手に握られた風船みたいに
実体のない 軽すぎるガスで ぱんぱんになった
自我――今にも破裂しそう(でなかなか破裂しない)
が 明後日の風に弄られる
 ....
わたくしの言いなりの小人を呼んで
ゼンマイを巻かなきゃいけないから

そう、わたくしのハムスターは
必死になって火車を回している

頭の中のどこか隅にある組織をつぶして
何処にも出せない ....
泣きたいくらい疲れている

目を真っ赤にして踏んばっている

生きていることがぶれそうになる

無味乾燥の風がふいている


ひとは超能力者じゃないから

ぼくのまもってやりたい ....
水面から突き出し露わにされた
見えざる岩の 固く 鋭い突端
流れを切り裂いて
空間を満たしとどまることのない
               行進を
                ただ白く  ....
白い線につながれた
黒いスマートフォンは
小さな画面を閉じた暗闇に
遠く ぽつねん と浮く
青い惑星の夢をみる
なぜととう
ものもなく、
石ころの
ごとくあれ、
この世界
広すぎて、

あなたはどこに
いるのでしょう?

なぜととう
ものもなく、
ひとりのわたしは信じている、

だれ ....
夏目 碧さんのおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとつの憎しみが消えた朝- 葉leaf自由詩617-11-10
言歌- 水宮うみ短歌3*17-11-9
極めて人間的- ただのみ ...自由詩15*17-11-8
治療は良好です- 日々野い ...自由詩517-11-8
無味乾燥の風- 吉岡ペペ ...自由詩517-11-7
流時紋- ただのみ ...自由詩18*17-11-4
電話のねむり- 服部 剛自由詩417-10-26
嘘にまみれた世界で- 秋葉竹自由詩317-10-25

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